2016年3月22日火曜日

3月21日、修理完了。フィリピンに向かっています。

キールの修理は予定通り終わり、21日の午後4時18分に花蓮を出発し、フィリピンのアパリに向かっています。
 
3月15日は夜に花蓮ヨットクラブ、漢字で書くと「花蓮懸重型帆船協會」と、いかめしくなりますが、
メンバー4名がUminekoに来ました。

食べ物を持ってくるというので、ご飯類を期待して
準部万端、約束の7時半を待ちました。持って来てもらったのは、ケーキでありました。

冷たく冷やしたヨーグルト系のケーキです。とても美味しかったのですが、腹には物足りないですね。
いつものプレゼンを船内でプロジェクターを使って行いました。

 
16日はタクシーを一日借りて清水断崖と、太魯閣国立公園の観光です。
清水断崖の絶壁の道路の標識の下にあった「南無阿弥陀仏」と書いたプレートが
印象的でした。

 海岸は石浜で、波が引く時にガラガラと石の動く音が聞こえます。

太魯閣の岸壁、岩は誠にダイナミック。雨が降った後で、川は灰色の濁流が迸り、
すごかった。この地方は世界でも有数の大理石の産地で、岩マニアの人にとっては
天国でしょう。




太魯閣の中心に天祥という村があります。
お寺があって、沢山の神様が最善箱の
後ろに鎮座している様子は、日本の神社とよく似ていますね。

修理がうまくいくように5カ所の神様にお賽銭を渡し、お祈りをしてきました。




ここから歩いて滝を見に行ったのですが、その途中にいくつもトンネルがあります。
真っ暗で照明無し。最初のトンネルは長さが450m位でしたが、真っ暗。

岩盤に立派なトンネルを掘ったのに、照明の一つも付けないのは不思議です。
写真で光っているのは反射板です。

40分歩いた先がトンネル内の滝。トンネルの天井の激しい水漏れの様ですが。


 
17日は上架の日。暖かかったので、事前に潜って損傷場所の確認です。
思った通り、船体の下に腹鰭の如く出ているキールの先が壊れていました。

午前中に下ろすはずの観光船の検査が遅れ、Uminekoの上架は18日に延期。

 
18日の朝に上架完了。傷ついたキールの先から水がしたたり落ちていました。

街に用事で出かけている間に、ファイバーグラスの積層を終えていました。
あれ、早すぎる。乾燥が不十分だろうと思われたので、やり直しをしてもらいした。
 
19日にはLin青年が来ました。朝ごはんといって、スープと説明の難しい食べ物を
持ってきました。いい青年です。

上架したついでに、この時でないと出来ない作業を行います。
セイルドライブのオイルの交換。スクリュウを外して軸に絡んでいる繊維の掃除。

船体に塗ってあるカッパーコートというコーティングのペーパーがけ。
古いFRP船体に現れる水ぶくれ(ブリスター)の処置。

やる事はいくらでも出てきます。これがヨットです。

 
20日には花蓮ヨット協会の青年、張さんに海岸沿いにある、海の訓練所に
招待してもらいました。海洋大学の教授OBの蘇さんが主催している施設で
カヤックを使って海の色々を若者に教えています。

訓練所の前の海岸にあったテトラポッドを自分でクレーンで取り覗いて海に出る道を付けたとの事。いいんですかね。

浜ではトーチカがテトラポッドの間で静かに歴史物語っていました。
夢は手作りヨットで世界一周。

その前に、古代の船を作って、花蓮から与那国島まで、黒潮に乗って
行きたいという計画があるようです。
 
昼ごはんをごちそうになり、食べ物の御土産を沢山頂きました。
高価なカラスミも。





船の修理の為に、台東と後壁湖には寄れませんでしたが、
親切な人達と出会い、楽しい時間を花蓮では過ごせました。
 
24日にはアパリ到着予定です。フィリピンは暖かそうです。

0 件のコメント:

コメントを投稿