現在、ローカルタイムは27日午前9時24分、 Uminekoは南緯11度34分、西経171度44分を東からの貿易風13ノットを受け、真南に向かって帆走中です。
26日LT午前7時、 ファニング島を出て10日目に前方に島影が見えるのを杉浦さんが 発見。Tokelau3島の中で一番東に位置するFakaofo島を構 成する小島のうちで一番北のMulifenua島と思われます。他の小島も見えてきたので、 海図と合わせ位置を確認。島の方向から小さなモーターボートが出てきて近づいてきます。 100m位離れて並走し、島に帰って行きました。斥侯か?
VHFチャンネル16で何回か島との交信を試みましたが、 返事は無し。
クルージングガイドと電子海図を頼りに係留用ブイを探しましたが 、そういったものはありません。全く急に深くなっている海底と波打つサンゴ礁が隣り合わせで、 アンカーを打てる3m-10m程度である広さの海面がありません。
猫の額位の広さのアンカーが打てる深さの場所へ行くと、 しっかり白波が立っていて、安心して泊められる感じではありません。 小島の風下に10m位の深さの場所があったのでアンカーを入れて みましたが、海底は岩盤かサンゴ盤らしく、滑って全くかかりません。 滑ると水深がすぐ50m、100mとなりチェインとアンカーが船の真下にぶら下がる形になり、ダメ。
アンカーを艇に引き上げる作業を終え一息ついたところに、 島から一艘のモーターボートがUminekoめがけてやってきます。 3人の島の男の乗ったアルミの5m位のボートです。
そのボートはUminekoの右舷でくるりとまわり、 舳に乗った若者の手には大きなカツオが!ボートを横付けしてきてカツオを差し出してくれます。 発注した覚えはないので、これはギフトであると思い、お礼に日本のビールとペプシを3缶づつ釣り用の網( 本来、魚用ですが)にいれ渡しました。ボートの中は大型のカツオが20匹以上。 釣り具はロールにまいた太目のテグスの先に針がついた誠に
簡単なもの。 アンカーを打てるいい場所は無いかと聞いてみましたが、 知らないようです。このボートが去って間もなく、2艇目のボートが。 このボートも3人の屈強な若い漁師が乗っていて、先頭の
若者がさらに大きなカツオを高く掲げて持っています。 5分前と同じ事を繰り返し、Umineko上には60cm、 70cmの2本の新鮮な丸々と太ったカツオが!
ファンニングでは、入手できなかった新鮮な大型の魚がついに。 バナナの話とと共に魚も地元からプレゼント。南太平洋の田舎はいいですよ。
各人、頭の中にはカツオの色々な料理がひらめきましたが、 まずおろさなくてはいけません。このサイズの魚をおろした経験者は無し。
まずは、森さんが蛮勇をふるい、2匹目は佐藤が本を見ながら( 漁師流のおろし方)切り分けました。8ノットで走る艇内での作業で大変。 実の中に白い糸のような寄生虫を目撃した私は、刺身で食べるのは気持ち悪く、当日は生もの無のマグロ尽くし、野菜無。 マグロステーキ、あらの煮つけ、卵と白子の甘辛煮、レバーと心臓の炒め物。胃袋は酒盗に加工中。
この島の一つに本当に小さな土地に周囲を堤防で囲って住んでいる 場所があり、ミニ軍艦島のようです。
明日はサモアのApiaに入港予定。
ミニ軍艦島
もらったカツオを両手に
カツオと格闘
親切な漁師さん
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