大変悲しいお知らせです。
バリから参加のCIAO(Sweden 45)が、 ココス島東38マイルよインド洋にて我々の目前で沈没しました。
午前6時過ぎ、VHFのDISTRESSアラームが鳴り、 メイデイの発信がCIAOから有り。
VHFのスクリーンがUminekoの北10マイルの地点である 事を示していました。先にカナダのJ'SEAが8マイル風上にいて交信を始め、現場に急行。Uminekoも続きます。CIAOは帆走中に何か浮遊物に当たったらしく、 浸水があるとの連絡。
7時半頃にJ'SEAが現場に先に到着し、 ロープを繋いで曳航を試みます。現場は20ノットの風と2. 5mの波。格闘の末、何とかロープを繋いで曳航開始。重たい船なので、 なかなかうまく進みません。
Uminekoがサテライト電話でラリー事務局に連絡。 事務局は既にココス島に着いている艇のHF無線機でロールコール 用のHF無線機をONする様、全艇に連絡。そうしているうちにVHFで交信を聞いた更に2艇が現地に到着。
一方、CIAOは浸水が止まらず、 強力な排水ポンプを持っている艇の到着を待っていましたが、 船体放棄を決断。13時過ぎにテンダーでクルーを先に、 残った艇長はライフラフトを膨らまして艇を離れました。
その間、4艇のヨットが周囲を取りまき、乗員の救出に備えます。最も近くのオーストラリア艇、Sprit of Alcidesが乗員全員を救助。13時34分、CIAOは船尾を高々と上げた後、 インド洋に姿を消しました。沈み始めると早い。人命が失われなかったのが、不幸中の幸いですが、 綺麗なヨットと共に乗員の夢が消えました。大変心が痛みます。
尚、Uminekoの船体構造は船全体が浮沈構造なので、 内部に浸水があっても沈みません。ひっくり返っても沈みません。
写真は救助したSprit of Alcidas。ゴムボートとライフラフトが見えます。
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