2015年5月30日土曜日

5月30日、石垣島

5月28日の朝日は西表島の北にある鳩間島で迎え、午後1時ちょうどに石垣漁港フィッシャリーナに舫いを取りました。   

当地のヨットクラブ・八重山ヨットクラブの前田船長に出迎えて頂き、関係者にも事前連絡を行ってもらい、検疫手続き、保安部手続き、税関手続きを船上で終え、イミグレ手続きは近くの事務所に行って完了。

Uminekoの船籍はマレーシア。日本国内は外国船としての取扱を受けます。原則、外国船は税関のある 開港にしか立ち寄れません。で、税関の無い不開港に立ち寄るには特別の許可を取る必要があります。不開港場寄港特許といいます。Uminekoは広い範囲を廻るので国土交通省海事局にお願いをし、昨日許可が出ました。但し、開港に立ち寄るごとに税関での手続きが待っています。

日本を廻る外国ノヨッティー達から不満の最も多いのがこの煩雑な手続き。明治32年の船舶法で規定された、この外国船に対する取扱。今回39か所で出入国を行いましたが、ここまで 面倒な国はありませんでした。どうなることやら。

昨晩はSubic Bayで知り合ったオーストラリア人夫婦と一緒に近くの居酒屋で盛り上がりました。 次は6月1日に出港し、アイランドホッピングで沖縄本島の宜野湾に向かいます。







2015年5月26日火曜日

5月26日、バシー海峡付近です

23日にスービックベイを出発して4日目です。
 
ずいぶん涼しくなりました。スービックベイを出た時、午前6時で気温33度。今日、26日は午前6時26度。
 
ルソン島の海岸線に沿って、それも深度が1000m以上の所に点々とオレンジに塗ったドラム缶、丸太で組んだ筏に木の棒が立ったマーカーの様な物が設置してあります。照明は無し。本船が多数通行するルート上にあります。目的不明。
 
当てるのも難しいですが、24日の夜、ドラム缶ブイに当りました。Uminekoの真ん中を抜けました。ゴトンゴトンと言う衝撃。ダメージは軽いと思いますが、石垣島に着いて確認が必要です。
 
ルソン島北端を朝焼けと共に通過。
 
25日は夕方に寒冷前線通過、25ノットの風と集中豪雨を受けました。本日26日は既に2つの寒冷前線通過。コックピットはマレーシアでの投資効果十分。ドライに保てています。
 
午後3時の位置は北緯21度18分、東経121度54分。曇り、27度、78%、波高1.5m、南南西の風を受けて帆走中です。
 
右手にフィリピン最北端の島Aminan島が見えます。




2015年5月16日土曜日

5月16日、スービックベイに着きました



昨日15日、午後4時30分、フィリピンのスービック湾に着きました。
680海里を5日と20分で渡りました。
途中は無風、逆風とバラエティに富んだ海でした。
14日にはヒッチハイカーサギ氏がUminekoに乗って来ました。
最後の日の午後は波小さく、風もたっぷりあって快適なクルージングを楽しむ事が出来ました。
スービックベイヨットクラブに着いたのが、午後4時半で入国手続きは明日と諦めていましたが、夕方の7時半ごろまでかかって、手続き完了。これには驚きました。イミグレ、検疫、税関の係官が別々にマリーナに出向いてきました。
只、皆が手数料として50米ドルを取るのには参りました。ここのマリーナの係留料は一日約一万円、と非常に高いです。
ともあれ、台風に会うことなく到着できて良かったです。






2015年5月12日火曜日

5月12日、ビッグキャッチ

台風7号が育ちながらフィリピン方面に向かっているので、その前にスービック湾に着くきたい。という事で10日の午後4時に出発して北東に進んでいます。
 
今回は風が良くない。
 
10日、11日は風が正面から吹き、両エンジン高回転運転。12日はその風が東に廻り、帆走を始めましたが、長く続かず。
 
現在、12日午後3時で位置は北緯8度58分、東経116度46分。気温35度、風無。パラワン島の西36マイルを北西に機走中です。燃料が持つか?が最大の心配です。
 
写真のネタが無くて困っている所でしたが、午後1時、ビッグマーリンがルアーにヒット。
 
引き上げるのに苦労しましたが、体調240cm 体重 不明、50㎏位はありそうです。Uminekoで航海を始めて最大というのは言うまでもありません。ブロックを屋根のフレームに付け、ウインチで引き上げました。
 
上げる前に失神させようと、金槌で頭をぶんなぐりました。殴った瞬間にヒレと体の一部が綺麗な青に光りました。
 
南太平洋ではジャンプされてルアーが切られましたが、今回は無事回収できました。
 
台風より先に着きたい!






2015年5月10日日曜日

5月10日、ブルネイ ダルサラーム

ブルネイの正式国名はブルネイダルサララーム。永遠に平和な国という意味です。殺人事件は2,3年に1件位。昨年は2件あり、大変だったという事。
 
王様が全ての権限を持って600年やっているようで、大臣、上級の役人の人事、給料は王様が決めているそうです。
 
石油、天然ガスが豊富に取れて、人口が40万人足らずで、平和に生きるための収入が確保されています。
 
街を走る車は新しい車が多いです。
 
日本食レストラン「Kaizen」で昼食を取りましたが、日本のレストランと変らない味でした。お客さんが入るたびに「いらっしゃーーいまーーせ」と給仕全員が合唱するのは、すこし違いましたが。
 
ここの見どころに一つにカンポン アイールという水上集落があります。世界最大の水上集落と言われています。ここの住人は何百年もこの生活を続けていて、簡単に陸上に移る気は無いらしい。
 
今は陸上に政府施設がありますが、その昔はそれも水上集落の中にあったとの事。
 
浅い所にコンクリートのパイルを打ち込んで、その上に家を建てています。古いボロボロの家もあれば、新しい統一デザインの家もあります。
 
足は4m位の木製のモーターボートに、80-90馬力のヤマハの船外機を積んだ水上タクシー。客を積めば波を蹴立てて滑走しています。
 
中には板で作った道があり、通りの名前がついています。
 
陸側の街の中はゴミも無く掃除が行き届いています。ショッピングモールの中は先進国のそれと変りません。
 
愛飲家、愛煙家にとっては大変不便な国で、酒、たばこは販売されていません。ホテルでも置いてありません。
 
良く出来たもので、ブルネイの北にはラブアンというマレーシアのタックスフリー島があります。そこにフェリーで、自分の船で行ってそれらを調達するのが、ここに住んでいる外国人の生活です。
 
ロイヤルブルネイヨットクラブの沖にはヨット6艇とモーターボート1艇が泊まっています。
 
お酒とたばこの海上倉庫と思われます。
 
明日、出発の予定でしたが、台風7号がフィリピンに着くより早くスービックベイに着きたいので今日の午後に出る事にしました。







2015年5月8日金曜日

5月8日、ブルネイに到着



5月7日の深夜にブルネイに到着。
 
湾の中でアンカーを打ち、月に照らされた静かな水面で無事の到着を祝いました。今朝、ロイヤルブルネイヨットクラブの前に移動。テンダーで近くのフェリー乗り場まで行き、入国手続きを済ませました。
 
ヨットクラブで昼ごはんを食べようとしたら、12時から2時までは閉店で2時までお預け。金曜日の昼はイスラムのルールで営業してはいけないという事。店のテーブルにいてもまずい---パトロールがあるという事で、奥の図書室で時間を潰しています。エアコンが効いて快適な部屋です。
 
今回の航海は風の無い航海でした。754海里を走るのに6日と半日。エンジンを使わずに帆走のみは約1日。殆どが機走、機帆走という航海でした。お蔭で海は静かで揺れは少なく快適でした。
 
初めは燃料が持つかと心配でしたが、0.5-1.5ノットの追い潮がずっと続いたお蔭で300リットル程度で済みました。
 
後半は毎日、見事な夕焼けを楽しみながらの夕食。
 
沢山の海底油田の間を通過し、マレーシアが産油国である事を思い出させてくれました。この油田地帯に入った辺りでウミヘビを沢山見ました。小枝が浮いているように見えたらたいていウミヘビという場所がありました。残念ながら写真は撮れず。
 
ブルネイの旗が無いのにハタと気付き、急遽手作りで作成。吉田さんの昔の仕事の腕が役に立ちました。
 
このロイヤルブルネイヨットクラブ、小型のディンギーが沢山置いてありますが、なかなかいい設備でプールもあります。今日はここで一日ゆっくりし、明日は首都に近いヨットクラブに移動します。スタッフはとても親切です。
 
台風6号がフィリピンに向かっている様で、その去った後にフィリピンに向けて出港しますが
緊張しますね。








2015年5月4日月曜日

5月4日、快適な船旅を楽しんでいます。

5月1日、午前10時24分にマレーシア南端のプテリハーバーマリーナを出発。日本に向けての3150海里の旅のスタートです。最初の寄港地はブルネイ。765海里。
 
シンガポールを西から回り込み、シンガポール海峡を東に抜け、南シナ海に入りました。シンガポール海峡の海の色は透明度の低い緑色だったのですが、南シナ海に入ると透明度の高い青、クリスタルブルーに変わりました。
 
1日、2日、3日は曇り空多く、風も凪からスコールの30ノットまでバリエーションに富んだ海象でした。新しいFRPの屋根と防水の効いた周囲のカーテンのお蔭で、コックピットはドライに保て、雨が降った時は以前より遥かに快適です。投資効果を実感。
 
本日、午後2時40分に中間地点を通過。ポジションは北緯3度15分、東経109度12分。気温36度、湿度47%、晴れ。風は南西から7-10ノットが吹いています。波も低く穏やかな海面を東北東に進んでいます。
 
退職してからボーナスに縁がありませんが、南シナ海から素敵なボーナスを貰っています。それは追い潮。0.5-1.5ノットの速度で船を押してくれています。風弱く、対水速度が3.5ノット位しか出ませんが、ボーナスが付いて対地速度5ノット程度で進んでいます。
 
このペースで行けばブルネイ到着は7日の午後の予定です。



2015年5月1日金曜日

4月30日、いよいよ日本に向けて出発!



9日に買い出しを終え、今日30日はハル掃除、出国手続きを終えました。ホテルの屋上プールで厳しい船旅の前の骨休め。
 
5月1日、いよいよ日本に向けて出発です。
 
ここ、マレーシアのジョホールにあるプテリハーバーマリーナを出た後はシンガポールの南側、シンガポール海峡を東に向かいます。
 
ずっと東に向かい、少しだけ北上するとお金持ち国のブルネイ。
 
ここで3日程度滞在後、北北東に向かってフィリピンのスービックベイにあるヨットクラブを目指します。
 
5,6日滞在後に日本に向かって北上。入国地点は石垣島。5月30日を計画しています。石垣島から沖縄本島の宜野湾まで、幾つかの島々をアイランドホッピング。宜野湾マリーナで数日過ごした後は名護漁港に入ります。
 
6月中旬に出発して愛知県のKYC(衣浦ヨットクラブ)までノンストップ。KYC着は6月21日の日曜日を狙っています。
 
すべて台風が発生しないという前提の計画。ひとたび台風が生まれれば、日程は無視で安全第一で進みます。