2013年11月30日土曜日

11月30日、イグアナ島

11月28日に出港予定だったのですが、強風の為29日に延期。28日にドイツ人夫婦と出会いExuma諸島の面白い所を沢山教えてもらいました。
29日午前8時半に出港したものの風予報に反して風が落ちず。25ノットの北東の風の中を南東に進みます。夕方になっても風が落ちないので、この方向の風が吹く時に良いとされるHighborne Cayの南西にてアンカーを打ち一泊。夜中に大雨が降って、来るまでのデッキに乗った塩を洗い落としてくれました。ありがたい。
30日は北に2マイルにあるAlan Caysに行き、3つの島に囲まれた場所にアンカーを入れます。美しい!こういう入り江が無数にあるバハマは本当にヨット天国です。ここから双眼鏡で東のLeaf Cayの海岸を覗くと、いましたいました。イグアナがいました。

早速テンダーにて上陸の準備を始めた時にナッソーからの観光ハイスピードボートが入って来て浜辺近くに止めます。そうするとイグアナがわんさかと浜辺に出てきました。その数50匹位。ボートが来るとエサが来ると学習済のイグアナ達です。観光船の係員はブドウを客に渡して木の枝の先に付け、イグアナに食べさせていました。
昼餉の後は南に14マイル走って、Normans Cayに来ました。北緯24度35分、西経76度49分にアンカー投入。深度は4m。ここには沈没した小型飛行機があるという事です。明日、シュノーケルを使って覗きに行きましょう。




2013年11月26日火曜日

11月26日、ナッソー



11月23日はChub Cay(Cayはこの辺りでは島の事です。キーと発音します)の静かな入り江で一泊。
 
24日は朝から晴れ。午前8時に出発。柔らかい風が進行方向の左横から吹くのでセイルはフル展開。当初は機帆走で進みましたが、10時位から風が強くなりエンジンをカット。久々に帆だけで進みます
午後1時半、バハマの首都ナッソーの港に入りました。右手に巨大はクルーズシップが3隻、左手にはこれも巨大なリゾート、アトランティスのビル群が見えます。2本の橋をくぐり、右に曲がって予約しているYacht Haven Marinaに到着。夕方から風が徐々に強くなっていきます。方向も強さも衛星経由で取った風予報とほぼ一致しています。午後9時頃から時折驟雨を伴う突風が吹くようになりました。

夜はナッソーがロケ場所で出てくる「007 Never Say Naver Again]を鑑賞。この時はアトランティスは無いですね。
 
25日は朝から風はビュンビュン吹き、空は荒れ模様です。観光する気にはならないので、整備、布ポケット作りで時間を潰します。
 
私はここでキューバのビザ、ツーリストカードを取る必要があるので、3㎞離れたキューバ大使館に歩いて行きました。探して行って、待って、担当者が出てきて曰く「ここでは発行してない。Habanaturという旅行代理店に委託しているのでそこへ行って」その場所はなんとマリーナから歩いてたった5分。パスポートと手数料15ドルにてキューバのツーリストカードを入手。日本では2500円という事なので、1000円儲かった!
 
26日の昼過ぎから天気が回復したので、地元の漁師の港に行きました。道路の両側に小さな飲み食い屋が集まっていて、現地のおじさん、お兄さんがビールを飲んだり、ゲームをしたりしています。コンク貝が沢山取れるようで、漁船の中、陸側の売り場にはコンク貝が沢山積んであります。ひとつ2-2.5ドル。安いですね。コンクサラダを作っているおじさんがいたので、一つ頼みました。

生きたコンク貝をハンマーで叩きます。気絶するのか身を引き出す時に抵抗はないようです。外皮をナイフで取り除き、身に縦横に切れ目を入れ、海水で揉みます。それを1-2センチ角に切って、玉ねぎと混ぜ、オレンジ色の辛いパプリカの様な物を少し入れ、ライムを絞って混ぜて出来上がり。それをジップロックのビニール袋に入れてくれて4ドル。スパイシーでとってもおいしい。
 
明日は、コンク貝をイカの替りにしたお好み焼きに挑戦です。








2013年11月22日金曜日

11月22日、グレートバハマバンクでアンカリング

Biminiでバハマへの入国手続きを済ませた後、次の目的地は首都のNassauです。東の風が吹く中を東に進むことになります。そして、この広大な浅瀬のグレートバハマバンク。大体フロリダ半島と同じくらいの広さの広大な浅瀬で、水深は10m以下です。

風予報を見ると22日に東の風が強まりそうなので、21日の風の弱い内にBiminiを出発しました。水底が見える透明な緑色の海を東にエンジンで進みます。風の方向が斜め前になったのでジブセイルを開きます。21日は暗くなる前の5時、北緯25度32分、西経78度41分にアンカーを打ちました。

水深は4.5m。初めて使う新品のアンカーとウィンドラス。すぐにしっかり海底を掴みました。素晴らしい。風が20-25ノットに上がってきたのでチェーンは36m出します。波と風で船はドタンバタンですが、安心して眠る事が出来ました。投資の価値はありました。
 
陸地は全く見えない海の真ん中でアンカリングするというのは初めての経験です。おそらくこんなところはバハマだけでしょう。不思議な感じです。夜空にはカシオペア座、てんびん座がマストトップの向こうに輝いています。西には金星が主張しています。
 
22日は風が20-25ノットと強かったので、午後に4時間弱走りました。現在位置は北緯25度31分、西経78度24分。再び海の真ん中にアンカリング。








2013年11月20日水曜日

11月20日、バハマ到着

19日の午後3時45分にFt. Lauderdaleのマリーナを出発。燃料を補給して最後の跳ね橋をくぐって、大西洋へ出ます。フロリダ沿岸沿いに南下します。沿岸には高層ビルが沢山見えます。深度が40マイル位の所を進みます。北上するフロリダ海流の反流がありました。風もいい方向でジブと片方のエンジンでゆっくり南下します。前方、右方向に稲光が見えます。雷はめったにはヨットに落ちませんがそれでも時々は落ちるので、いい気持ちではありません。落石と一緒で注意のしようが無い。
 
午前1時、Ft Lauderdaleから南35にマイル、マイアミの南の外れで左に方向転換し、バハマはビミニ島を目指します。船の船首の向いている方向に対し、対地の進行方向は約23度北に向いています。このずれがフロリダ海流により発生しています。
 
進むに連れて空はだんだん晴れ間が増え、水平線から上る太陽が綺麗でした。
 
ビミニ島はグレートバハマバンクと呼ばれる広大な浅瀬の北西の端になります。近づくにつれ、海の色が深海の濃い青から水色に変っていきます。水底が良く見えます。慎重に水路入り口のトランジットマークに合わせて操船。
 
北ビミニ島の東側にあるBimini Big Game Clubというマリーナに11時半に到着。暑い。紫外線が強いです。気温は31度、湿度67%。係留料は一日1フィート当たりUS$1.50でフロリダの安い水準ですが、電気代、水道代が一日各々US$20でとても高い。離島ではどちらも高コストなのでしょうね。
 
マリーナ内にある税関と歩いてちょっとのイミグレにて入国手続きを済ませます。税関では今までで最高額のクルージングパーミットを取られました。US$300。プラス魚釣りライセンスUS$20。
 
ちなみに米国からバハマに出国する時は米国のポートクリアランスは不要。バハマに入国時には要求もされませんでした。
 
バハマ到着! カリブ海に戻ってきました。






2013年11月18日月曜日

11月18日、準備完了19日にバハマに向けて出発します

フロリダからバハマに渡るには、海流と風向を良く見る必要があります。そうです、南アフリカ南岸を東から西に移動する時の様に、海流の反対方向から強い風が来る時に出ると、荒れるフロリダ海峡を体験する事になります。フロリダとバハマの間には南から北に向けて3.5ノットの海流が流れています。よって、海流と反対の北風が吹くと海面は波立ちます。私は難行苦行は嫌いなので、楽な時に渡りたい。で、毎日風予報を見ています。
 
18日から20日にかけて風が弱く、つまり波も低い渡り時がありそうなので、19日の夕方に出発する事にしました。35マイル程度沿岸沿いに南下し、20日午前1時頃にビミニ島目指してフロリダを離れます。昼前の太陽が高い時に余裕を持って広大な浅瀬であるバハマバンクに入りたいと思います
 
今後はアンカリングでの停泊が増えます。錨泊に必要な装備をグランドタックルといいます。錨、チェーン、ロープ、ウインドラス(錨引き上げ装置)。チェーンは錆の発生が顕著だったのでアナポリスで交換。ウインドラスは23年物の寿命が来たので、新品と交換。ついでに錨の今までのデルタから
ロクナに変更。デルタは90年代ではお勧め品ですが、過去3回走錨を経験しています。思い切って現在で最良とのデータがあるニュージーランドのブランドに変更しました。バハマでの結果が楽しみです。
 
それ以外にもハウスバッテリーの交換、デトロイトでのソーラーパネルの増強、シャワートイレ用のタンク廃止他、色々とアップデートしました。電気ライフも発電用のエンジンにどこまで頼らないで行けるか、楽しみです。
 
ここに着いて8日経ちましたが、整備に時間をかけたので、見たかった「All is lost」という映画が見れなかったのが心残りです。アジア食材を買い出しに行った時に、同じモールに銃砲店がありました。機関銃が並んでいました。物騒な国です。
 
本日は買い出しもほぼ完了。ついにヨット天国のバハマとうきうきしているのですが、天気予報を見ると、この先1週間のバハマの天気は曇りと雨が多いようです。






2013年11月10日日曜日

11月7,8,9,10日、Fort Lauderdale到着

11月7日は午前8時15分出発。今日は固定橋で高さ表示が63フィートの橋を2つくぐりました。新しく入れたナビソフトは水路の色々な最新情報の書き込みを読める機能が付いています。その最新の書き込みによると、63と表示されているが実際は65あるとあり、それを信じてこの2つの橋をくぐりました。内心、ひやひや。もし63であればVHF無線のアンテナが曲がる可能性があります。マスト灯、センサーは大丈夫なはず。通過時には双眼鏡であたるか否か覗きます。OKでした。午後3時にFort Pierce City Marinaに到着。ここはペンギンの多いマリーナです。魚を飲み込むところを写すことができました。
 
11月8日、午前8時45分出発。北北東の風が18-30ノット吹きUminekoを押してくれます。水の流れは順だったり逆だったり。今日は43マイル走って午後4時30分にOld Cove Marinaに到着。マリーナの受付の所で雑談をしていると、夕方から結婚のパーティをすることになっている新郎と知り合いになり、パーティへの招待を受けました。新郎はヨット乗りで、是非来てくれという事で久々に美味しいワイン、ロブスタースープ、ひれ肉のステーキを楽しみました。ジャックさん、マリアさんお幸せに。
 
11月9日からは跳ね橋が多くなります。ほとんど開く時間が決まっていて、その数分前に橋の近くまで行って、VHFで要求を行います。ここからFt Lauderdaleまでの42海里の間に21の橋があり、橋の間隔は平均2海里。ちょっと行ったらすぐ橋です。間に合わなかったら30分間、橋の前でうろうろする事になります。水の流れも順方向、逆方向が入れ替わり、速度調整に忙しい。今日は12個の橋を通過し、Lake Boca Ratonという長方形の水面にアンカリング。ひと眠りしている間にアンカーが約30m走錨し、再びかかっていました。混んでなくて幸いでした。
 
11月10日。今日はICW最後の旅、Ft Lauderdaleまでの半日わずか16,7海里の行程です。午前8時50分出発。水路に戻る途中で、急に浅くなりズズズ。ちょっとばかり底の泥に乗ってしまいました。バックで難なく離脱。Ft. Lauderdaleno水路沿いにある家は誠に立派な家が多く、時々観光船にできるような大きなモーターボートが家の前に止めてあります。アメリカの豊かさを強く感じます。

急ぐ必要のある区間で両エンジン3000回転ですすんでいたら右エンジンの水温警報が点灯。海水のストレーナーを見たらゴミで四分の一位塞がれていました。取り除いてこの問題を解決と喜んでいたら今度は左のエンジンの回転が1800回転以上上がらなくなりました。工事の橋があり、アイドリングで約1時間橋の前で船を止めていたら、1200回転しか回らなくなってきました。昨年、南アフリカに着く手前で右エンジンに起こった症状とほぼ同じなので恐らくミキシングエルボがカーボンで塞がれつつあるのだろうと想像しながら、マリーナに向かうために右折してICWの本ルートからはずれ、New Riverに入ります。水路はどんどん狭くなり、前後をモーターボートに挟まれてくねくねと進みます。後ろから約1ノットの水の流れが船を押します。あっ、前の船がバックしてきた。反対方向から小型ボートが前後について牽引されている大きなモーターボートがやってきます。左エンジンは1200回転し回らず、Uminekoは水路の真ん中で斜めになっちゃいました。

その左横を牽引ボートはすれすれに通っていきます。叫び声一つ無。今度は跳ね橋があがっています。反対からのボート、後ろからのボートと狭い空間にボートが出てきて、肝を冷やしっぱなしでした。前後に船が居なくなった時に180度回転。Fort Lauderdale Downtown City Dockに無事着艇。街の真ん中で、狭い川の反対側はレストラン、その横は水上タクシー、観光船乗り場で誠に騒々しい所です。

ここで修理、掃除、買い出し等の次なる航海に向かっての準備を行います。13日には平さんが到着し、ここから後は4人での航海になります。出発は20日から25日の間で風の方向が南ー南西になった時です
 
なんでエンジンは難しい着艇時に限って不調になるんですかね。






2013年11月6日水曜日

11月3,4,5,6日、St. AugustinからPalm Bay

11月3日は午前6時半に出発。7時半のつもりで出ましたが、冬時間になっていて6時半でした。白いペリカンの群れを見ました。今までは灰色のペリカンばかりだったので、感動。水路の流れと風がどちらも協力的で、左エンジンとジブセールですいすい進み、43海里走って午後2時にDaytona Beachに到着し、アンカリング。

ウエストマリンが近くにあるので、上陸して行きました。丁度引っ越しセールの最中で、ロープ、ショックコードが75%引きという誠に嬉しい状況がそこにありました。トランポリンのロープが替え時期で、またショックコードの在庫が少なくなっていたのでここで購入。
 
ICWのマリーナの係留費は安くないので、マリーナ(電気と水が繋げ、暖かいシャワーがある)とアンカリング(無料だが電気、水が自前。最初の日は電気温水ヒーターの残り水が暖かいシャワーが使える)を交互にしています。
 
11月4日は午前7時20分に出発。左から20-25ノットの風が吹き、右エンジンと絞ったジブで6-7ノットを維持。水路にはマングローブを良く見るようになりました。南に来たなという感じが強くなります。又、マナティに注意という看板を見るようになりました。午後2時にTitusille Marinaに到着。このマリーナにはマナティが数匹住み着いています。時々鼻の先、背中を水面に出しますが、写真には撮れませんでした。
 
11月5日はケネディスペースセンターを訪問。アメリカのスペースプログラムを見学してきました。ソ連に先を越されたアメリカが国力を投じて月に人間を送りこみ挽回いうドラマを現地で見て感じました。アポロ11号が月に到着したのはもう遥か昔の事ですね。スペースシャトルの大きい事には驚きました。それも2011年に終わり、今は無人の衛星を上げるのが仕事の様です。ここは今はすっかり観光地です。施設の維持に税金を使って無いという事です。国際宇宙ステーションのトイレがあったので座って見ました。無重力でのプーはコツがいるんでしょうね。
 
11月6日は午前7時40分出発。午後3時20分にParm Bayの少し南にアンカーを入れました。暖かい日でした。半そで、短パンです。久しぶりに虹を見ました。
 
Fort Lauderdaleまであと118海里。それを4日かけて移動するのでゆっくりです。