2014年10月27日月曜日

10月27日、マレーシアのジョホールバルに着きました。

10月27日、本日11時400分、ジョホールバルのPuteri Harbor Marinaに到着しました。これでUminekoの世界一周航海は終わりました。

このマリーナはイスカンダルプロジェクトという大規模な開発が行われている地域にあります。マリーナとそれを取り囲むレストラン、ホテル、コンドミニアムはインターナショナルクラスです。回転寿司、ラーメン屋もありました。それに伴って物価もインターナショナルクラス。全てが安かったインドネシアが懐かしい。
 
2011年にホノルルで船を買って、改造、練習を行い、2012年の3月30日に出港以来2年と7か月、走行距離41023海里=74866Km、地球2周にちょっと足らず。
 
世界最速ラリーのWorld ARC、のんびりしたSail Indonesiaの2つのラリーにも参加。充実した時間を過ごせました。
 
人生に後悔しないために航海に出ました。心の底から「やってよかった」と思っています。
 
無事完了できたのも、皆様からご声援を頂いたお蔭です。大変、有難うございました。長い間、このブログをご覧頂き、誠に有難うございました。当面、このブログの更新を休止します。
 
今後の計画ですが、Uminekoでまだまだ沢山行きたい所があります。まずは、来年の初めに2-3ヶ月かけて整備を行います。そして、モンスーンの風が南西に変る(予定の)5月、シンガポールを出港して日本に向かいたいと考えています。

2014年10月25日土曜日

10月25日、Sail Indonesia最後の寄港地、Bintang島にいます。

点々とデイセイリングを続け、22日にラリー最後の寄港地、Bintang島のSungai Enamという所に到着。
 
ここでも歓迎式典、無料のバスツアー、最後はディナーと盛り沢山のメニューを用意してくれています。又、着いた22日にはこの村で結婚式があり、披露宴に招かれました。ここで出会ったおじさんが、コマ遊びに誘ってくれ、童心に帰って一緒に時間を過ごしました。

着飾った新郎新婦は朝から晩まで座って、祝福を受け、一緒に写真を撮っていました。横ではバンドが入って、ずっと歌を歌い、夜はダンスに興じていました。
 
ここで初めて見る面白い食べ物がありました。笹のような葉の中に魚のすり身を入れて焼いた食べ物。少しスパイシーでおつまみにいいですね。一本9円。
 
ここで出国の手続きを行い、25日夜に最後の宴会が催されて、26日の朝に西隣のBatam島の北東まで移動、そこでアンカーを打って一泊した後に、27日シンガポール海峡を北に横断してマレーシア、ジョホールバルのPuteri Harbor Marinaを目指します。






2014年10月21日火曜日

10月21日、赤道通過

Sail Indonesiaラリーも残すところ、1週間。デイセーリングを続けながら、北上しています。
 
本日10月21日、現地時間10時42分、赤道を通過し、北半球に戻って来ました。Uminekoは4回目の赤道通過、辻野夫妻は初めての赤道通過。
 
残りの安全航海を祈願して海の神様に一杯、献上。スマトラ島の東にあるLingga島の少し北東の地点です。



2014年10月18日土曜日

10月18日、ラリー最後の目的地、Bintang島に向かっています。

力と心のこもった対応をしてくれたManggarを13日に後にし、デイセイリングで最終目的地のBintang島に向かっています

Belitung島を北上し、島の北岸を西に走り、海峡を渡ってBangka島の東の岬、東岸の中ほど、北岸を経由して今晩は北岸にある湾の入り口で停泊です。位置は南緯1度32分、東経105度42分。赤道に近づいています。毎日、雷を伴ったスコールが発生しています。
これらの沿岸には沢山の海上網小屋があります。大きな網にエサを入れて海底におろし、集魚灯で魚を集め、集まったら周りから網を巻き上げて魚を捕るという方法です。一晩に3回位網を上げ下げするそうです。夜間は沢山の集魚灯が海上のあちこちに灯り、日本海のイカ釣り漁船の如くの風情です。
現在停泊している湾は海底から錫を引き上げる作業が盛んに行われています。写真にあるような工場風の船、又、長細い船は船員ごとタイから借り上げて操業しています。
この辺りの海は遠浅の砂、泥ですが、所々に岩が点在しています。電子海図には載っていなく、水が濁っているので岩の位置が判らず怖い所です。満潮時にアンカーを打って干潮時に近くに岩の頭が水面に出ているのを見た時はぞっとしました。






2014年10月12日日曜日

10月12日、豊かなBelitung島

スマトラ島の東側に2つの大きな島があります。Bangka島とBelitung島という島です。バリ島に停泊中、Belitung島の代表がやってきて「是非来てください。5日間に渡る行事を計画、歓迎ディナー、
経由100リットルプレゼント、電話のSIMカードプレゼント、お土産プレゼント等、色々準備しています
と今までで一番力の入った受け入れを準備してくれている様なので、訪問する事にしてカリマンタン島から渡って来ました。

島の東にManggarという町があり、其処を流れる川に少し入った所に9日から停泊しています。
位置は南緯2度51分。東経108度17分。
 
この島は観光ガイドの地球の歩き方、ロンリープラネットのどちらにも記述がありません。人口は100万強らしい。
 
上陸すると、観光局の職員と高校生のボランティアーが歓迎してくれました。町を歩いた印象は(今までに訪問した他の島に比べて)道路がきれい、落ちているゴミが圧倒的に少ない、中国系が多い、タクシーが無い、物・お金をねだる人がいない、家の作りがしっかりしている---と豊かな印象です。無線機のアンテナが見える漁船も多いです。
 
経由100リットルは現地人価格は5000円程度ですが、インドネシアでは大きな金額です。なぜ、ここは豊かか? 錫が産出され、その鉱山会社の最大オーナーは島となっていて(インドネシア政府ではありません)上がる利益の多くを島の予算として使えるからです。お蔭で、学校(小、中、高)は無料、医療費も無料。
 
ワゴン車2台が確保してあって、買い物に送ってくれたり、パーティ会場に送ってくれたり、至れり尽くせり。Tシャツも一人に2枚プレゼント、買い物時にはボランティアの高校生が付き添ってくれ、重量物を運んでくれます。
歓迎ディナーの材料にエビ、イカが使われ、更に大瓶ビールが付いていました。(ビールは初めてです)浜辺で行われている地元のお祭りと合わせてあって、凧、帆船レース、踊り、She Maleのいる地元の歌手、参加者を引き込んでの踊りと色々楽しませてもらっています。
 
只、行事を企画しているのが若い連中で、高齢者中心のセイルインドネシア参加者には辛い盛り沢山の日程ではあります。まだ13日には学校訪問、バティックのファッションショー、14日には無料軽油の配布とあるのですが、残りの日数と移動距離から13日の朝には出発する事にしました。
 
今まで沢山の地を訪問しましたが、ここが最強のホスピタリティ。参加者から何とかお金を引き出そうというところが全く無いのも気持ちいいですね。











2014年10月6日月曜日

10月5日、オランウータン見物

インドネシアの珍獣、第二弾はオランウータン。オランウータンという言葉はインドネシア語でOrang(人間)Utan(森)。森の人という意味です。この地のオランウータン見物は二階建てのボートを借り切って、国立公園の川を上るジャングルクルーズを楽しみながら、餌付け場に行って
オランウータンを見物するというもの。

まずはボートの手配が必要ですが、こちらから出向く前にモーターボートに乗ったセールスマン、AdiさんがUminekoにやって来ました。2日間ボート貸切、船長、食事、水、ガイド、料理人、公園入場料、カメラ持ち込み料、ボートパーキング、留守のヨットに泊まり込んでの見張り料トータルが料金です。 1時間位かけて当初価格7,700,000ルピアを4,800,000ルピアまで値切って商談成立。船を確認して翌日4日の乗船を待ちます。船は2階建てで、一階部は低い天井で乗組員部屋、2階部がゲストスペースです。長さ12m幅3m位の床に食事用テーブル、マットレス、見物用椅子が
配置され、後部には様式便座のあるトイレ、シャワーがついています。一階の後ろにキッチンがあり、アルコールコンロが熱源です。鍋、皿は沢山置いてありました。アイスボックスにブロックの氷を入れ、冷蔵庫になっています。
 
4日の朝にボートがUminekoに到着。荷物を積み込んで出発です。Kumai川を少し下り、左に曲がります。そこにはオランウータンの像が歓迎してくれています。両岸にはニッパヤシが茂り、奥に進むと水路は段々狭くなり、水面にはホテイアオイ、森はいろんな種類の木の密林にと変っていきます。

ガイドのGusti君がクロコダイルを見つけました。船を停止させ、後進。2m位のクロコダイルです。こちらに気が付くと、素早く水中に身を隠しました。ダーウィンのクロコダイルと行動が大分違います。次はサルの群れが木から木へと飛び移って移動をしているのを目撃。その次は黄色の体に青の羽、赤い嘴を持ったカワセミが前方を横切ります。
 
昼ごはんは料理人のリサちゃんがエビの甘辛炒め、焼きそばを作ってくれました。
 
そうやって川風に当たりながら楽しんでいると、船が沢山集まっている所に到着。キャンプリーキーと呼ばれる観察、餌付け場に着きました。ここで一匹のオランウータンが早くも登場。船の泊まっている岸沿いに歩き、人間を観察し、ポーズを取ってくれて観光客の期待に応えます。最後にやっと出てきたコモドドラゴンと大分違います。
 
船着き場から20分位歩くと餌付け場です。見学席の前にロープが張られ、20m位先に台が作ってあります。左手遠くの木の上に一匹が陣取り、こちらを観察しています。それを見ているうちにレンジャー2人が来てミルクの入ったバケツとバナナを台の上に置き、奇声を発してオランウータンを呼びます。最初に、子供が、次に赤ん坊をぶら下げた母親が、その次に大きな顔のオスが別々に来てはミルクを飲み、バナナを食べます。その間に高い木の上から黒い顔に白い髭、手の長い猿が下りてきて、バナナを食べて更に両手に持って高い枝に上がり安全な所でゆっくりとバナナをむいて食べるというアトラクションも入りました。オランウータンの動きはゆっくりで十分な時間楽しむことが出来ました。赤ん坊の目はかわいいですね。
 
見学後は少し戻った所に船を着け、シャワーを浴び、晩御飯を食べ、蚊帳を張って熟睡しました。森から、水面からいろんな音が聞こえていました。ジャングルの夜。
 
オランウータンが居るというだけで、レンジャー、ガイド、貸切ボート等のビジネスが成立しています。オランウータンが居ないと、ここに観光客は来ないでしょう。オランウータン様様のKumaiでした。





















2014年10月5日日曜日

10月5日、Kumai

バリ島を3日に出て407海里を走り、最後は川を遡り、10月3日の現地時間午前10時30分にカリマンタン島の南にあるKumaiに到着。位置は南緯2度44分、東経111度44分。川の水深10mの所にアンカーを投入。

この町は遠くから見た時はコンクリートのビルが沢山あって、大きな町の見えました。が、近寄って見るとコンクリートのビルは人間の入るビルではなくて、燕のお家。ここでは燕に巣を作らせてその巣を取って中国に輸出するビジネスが行われています。巣の養殖場。なかなかいい値段で売れるようです。





2014年10月1日水曜日

10月1日、バリ島を出発し、オランウータンのカリマンタン島に向かっています。

バリ島北側にあるLovinaという村に着いたのが、9月21日。アンカリング位置は南緯8度9分、東経115度1分。ここではインドネシア滞在期間延長手続きが行われるので、30余りのラリー艇が集まっています。

我々はロンボク島で手続きを終えたので、バリ島観光に時間を費やしました。この浜の観光の目玉はイルカ見物。早朝にインドネシアの小型漁船(船体幅は大変狭い、60cm位)に乗って見学です。一人600円。両側に腕が出て筒状の浮力体が取り付けてあります。

何十艇もの観光船がイルカを探して走り回り、見つけると一斉にその方向に走ります。これじゃイルカ達、ゆっくりエサが獲れないなと思いましたが、この行事は毎日の話で、ラジオ体操のようなものかも知れません。時々、サービス精神富んだイルカが空中に飛び上がっていました。
 
30日の午前6時40分にLovinaを出発。カリマンタン島の南側にあるKumaiという所に向かっています。距離は407海里。最後の20海里は川を遡ります。

1日午後1時現在、天気は晴れ、気温は30度、湿度60%。15ノットの風を真後ろから受けて北西に向かっています。