2012年11月30日金曜日

11月30日、イ カはいかがだったか?


今停泊しているSt. Francisの港は南アフリカのイカ漁の中心です。
 
沖には常にイカ釣り漁船が錨を打って、10-20人の船員が乗り組んだ漁船が24時間、疑似餌を使った手釣りを続けています。ある程度釣れたらこの港に入り、冷蔵車に直接積み込んだり、港にあるイカ処理場に持ち込みます。
 
少しの量なら漁船から分けてもらえるか、うまくいけばタダで手に入るかと期待して、漁船員、キャプテンにすり寄りましたが釣果無。ここのイカは基本的に全量が輸出する事になっていて、横流しがばれるとお縄ものという事で、釣れたてのイカの入手が出来ません。唯一、ここで処理工場を運営している会社が金曜11時よりイカ以外の魚も含めて販売をする機会がありそれがイカを買える唯一のルートという事で、本日そこへ行きました。

残念、イカは氷のいったトロ箱に入っているのではなく、解体されて胴体部のみが冷凍された物しかありません。製造日をみると11月27日。1箱1キロが750円。2箱買いました。
 
早速船に戻って、中身を見ます。真っ白な綺麗なイカで13匹分の胴体がカチンカチンに冷凍されています。
 
内心、しごをする手間が省け、助かったと思いつつ、ためしてガッテンのイカのファイルをIPadで見つつ、まずは函館流の刺身(縦切り、練って食べる)、水から加熱して60度で止める方法で茹でてワサビ醤油、生姜醤油で味見。なかなかいけます。 昼前に造船所のダンカン社長が部下の仕事の確認に来たので、刺身を薦めます。

生のイカは初めて食べると言いつつ、こりゃいけるとのコメント。作業の終わった2人には茹でイカを食べさせてみました。うまかったと見えて、きれいにたいらげていました。
我々はイカの刺身を熱々のご飯に乗せてイカ丼。 うまかったー。
 
夜は、再び茹でイカと野菜との炒めものがメニュー。2人で1キロのイカを楽しんだ一日でした。





2012年11月29日木曜日

11月29日、修理 状況


11月23日に造船所社長のダンカン氏にUminekoに来てもらって、修理の話をし26日から具体的に作業に入りました。
ここでは左ランニングバックステー船体側取り付け部のクラックの修理、ラダーのベアリング交換を計画していました。良く調べた結果、右側ランニングバックステー取り付け部にもわずかなクラックの前兆が見られたので、右側も補強。又、右側後部ベット室の壁と床のFRP接合に剥離が見られたので、ここも修理。
一方、ラダーベアリングは舵を外して、寸法を測定してそれから樹脂製のベアリングを旋盤加工で作るのですが、作る職人が隣国のナムビアに行っていて、間に合わない事が解り、今回は見送りに。
作業は2人の黒人職人が毎日来て作業。時々ダンカン氏と工場長が進行を確認に来ます。
室内色に調色したペイントの出来上がりが多少遅れましたが、明日の30日には完了の見込み。
森さんは月曜の夜からキャビンのソファーがベットでした。本日、アレン氏が退船したのでやっと
今夜からベットで休めます。



11月29日、アザ ラシ君登場


ここでは艇の修理の為、少しのんびりできると油断。免疫役ものんびりしたのか、久しぶりに熱を出してしまい、一昨日、昨日と病床に伏せていました。本日、昼ごろから急回復。夕方にはビールが大変美味しく頂けたので、治ったのでしょう。
 
マリーナのトイレからの帰り、艇の下からなにか音がします。覗いて見ると、可愛いアザラシ君がUminekoのブリッジデッキの下で体をよじり、伸ばし、気持ちよさそうに遊んでいます。時々ブクブク、プシューといった音を出します。

色は真っ黒。さすがアフリカ。体長は1.2m位でしょうか。
桟橋を叩いても、声をかけても反応は無いですね。やはり新鮮な魚かな。
ここを出るまで、そこにいてね。明日は新鮮なイカをプレゼントできるかもしれない。



2012年11月24日土曜日

11月24日、St. Francis Marina


11月23日の午前4時半にポートエリザベスを出港し、午後2時にSt. Francis Marinaに到着。
UminekoはSt. Francis 43, ここで22年前に建造されました。その後にカリブ海に渡り、パナマ運河を越えカリフォルニアに移動さらに太平洋を半分渡ってホノルルに着き、私が購入したわけです。そしてさらに地球を半周回り、船としては地球を一周して生まれ故郷に戻ってきました。

物言わぬUminekoですが、喜んでいる気がします。昨日は生みの親の造船所の社長、Duncan氏も艇を訪れ、誕生当時の話をしてくれました。ここで生みの親の手でラダーベアリングの交換と左側にランニングバックステー基部のクラックの修理を行う予定です。
このSt. Francisは今まで南アフリカで訪問した地を全く異なる小さなリゾートタウンです。マリーナには半ダース程のおしゃれなレストランが並び、町には英国の田舎でよく見られる茅葺屋根の家も多く、小さなショッピングセンターも茅葺屋根でせきています。なんでも屋根は茅葺かオレンジ色の瓦のどちらかで作るという欧州によくある景観保持の規則があるとの事。
ここはイカ漁の基地でっもあり、獲ったイカは欧州に輸出されます。一昨日が解禁という事でここの漁船は全て出払い、沖の漁場で明るい漁火をつけて操業中。
取れたてのイカもわけてもらえそうなので、イカ料理が楽しみです。
さらにこの湾はクジラ、シャチ、イルカ、サメも一杯いるそうで、マリーナの建物からクジラ観察が
出来そうです。
写真はこじんまりとしたフランス料理店からのマリーナの風景です

























2012年11月22日木曜日

11月22日、英人 クルー


レユニオンから浦野さんに替わって英人のAlanさんがクルーとして乗っています。29日に退船なので、あと一週間のお付き合い。
 
良くしゃべります。ラリー全員で80人位ですが、おしゃべりではトップ3に入るでしょう。英国風ジョークがポンポン出て来ます。私の第一印象はセサミストリートに出てくるキャラクターの一人なんですが。
 
食事は朝食が彼の当番。
 
卵とベーコンAnd/orソーセージ、トマト、紅茶を中心に、いかにも英国らしい朝食を楽しませてもらっています。これまでのところ、同じメニューは無し。
 
お父さんは英国海軍で、海の街Plymouth生まれ。全寮制の海軍のボーディングスクールに11歳から18歳までいただけに、海事の事は自然に身についています。

誠に頼れるクルーで、ヨットの操船以外に、南アフリカ港湾当局とのよくわからない発音、妙な内容の多い無線交信では助かっています。



2012年11月21日水曜日

11月21日、Port Eliz abeth


11月20日、
朝から晴天。ポートエリザベスの40マイル東で沢山の鳥山とイルカの朝食を見物。
その2時間後には300m位離れた所でクジラ3頭が激しく水を打っている光景を目撃。
午後4時、南西の強風の中、ポートエリザベスに到着。
本当は3時着の予定でしたが、最後のアプローチで真正面からの向かい風、それも25-30ノット、ピークで37ノットも吹かれ、両エンジン2800回転でも2ノット少ししか出ず、ジグザグに走って速度を保ってようやく到着。
午前中に到着したRubyのクルーがマリーナ事務所に掛け合って、桟橋にUminekoの場所を確保してくれていたお蔭で、楽をさせてもらいました。
南アフリカは夏ですが、肌寒いです。天気も曇りの日が多く、風が良く吹きます。
気温は今日は20度までしか上がりませんでした。
ここのヨットクラブ、Algoa Bay YCはこれまでのヨットクラブと違って特に愛想は無し---これが普通ですが。

ただ、ここのクラブハウスのレストラン、Chartshouseは大変美味しく、ヨット関係者以外のお客さんで昨日は平日にも関わらず、テーブルは満席。こういうレストランを持っているとヨットクラブの経営も楽ですね










Port Eliz abeth


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2012年11月16日金曜日

11月16日、Umineko on the ground!


港湾事務所、税関に手続に行っての帰り、南東の風がビュービュー吹いているので、気になって艇に残っている森さんに無線を繋いだ所、Umineko は既に浅い砂地へ座礁。

隣のモノハル艇2艇は傾き、キールが見え、2艇は急いで移動したとの情報。
Umineko は安定して砂に乗っているという事で、昼食は陸で取ろうとしていたら、潮が上がりつつあり風が斜め左から吹いているので、離れたら流れて右の座礁艇にぶつかる恐れありとの森さんからの連絡を受け、直ちに艇に戻りました。

水面下の様子を見ようと水中メガネをつけて降りると水面は胸の高さ。
舵は先端が20cm位砂に埋まり、右のスクリューの半分位が砂に埋まっています。
波が艇を上下に揺さぶります。舵が壊れないか心配。風が左から吹き付けているので舵に横の力が加わらない様、テンダーを使って艇の左にアンカーを入れ、ウインチでがっちり引きます。これで、浮いた時に右に流れる心配は無くなりました。
1時間後に完全離礁後、安全な所に打ち直し。冷汗の時間でした。
翌日、近くの32階のレストランに行った時にマリーナを見ました。浅い!







11月16日、ダ ーバンのヨットクラブ


ダーバンのマリーナには2つのヨットクラブがあります。
Royal Natal YCとPoint YC。どちらも訪問艇に対して、無料のメンバーシップを出してくれ、会員制レストランへのアクセス、トイレ・シャワー、Wifiの使用がタダ。更にRoyal Natal YCは各艇にシャンペン一本のプレゼント。

我々は使いませんでしたが、庭では材料持ち込みのBBQが毎日できる様です。
Point YCのトイレでここの文化はオランダのそれを受け継いでいる事を確認しました。
男性便器の取り付け位置の高い事。私は爪先立ちになりました。


2012年11月15日木曜日

11月15日、ダー バン


リチャードべイからケープタウンまでは、ラリーは自由行動になり、各艇別々に行動します。
南アフリカの沿岸航海は岸の沿って西に流れる速いアグルハス海流、西から東へ2-3日おきに
移動する低気圧によって起こる南西風を避けながら、西に進みます。

西に2日―3日進んだら港に入り、2-3日南西風が過ぎるのを待って、再び出港を繰り返します。
南東貿易風一本の大洋横断とは全く異なります。風の予報は毎日取って、移動日を決めながら
進みます。
日程と風の都合から、Uminekkoとフランス艇のRubyは15日の午前0時出港を決定。フランス艇がパーティの深夜に出るはずない--という周囲の噂に反し、2艇の出港準備は完了。見送りに来たラリー友とハグ、握手を棲ませ、0時きっかりに2艇はゆっくりと桟橋を離れます。相当に酔ったアメリカ艇、Brizoのカミさんが無線で何か言ってます。
一夜明け、曇りの海を進みます。夜の機帆走時にRubyは110馬力の強力なエンジンに物を言わせ2マイル先を走っています。風が斜め後ろ20-25ノットになり、波も大きくなってきました。
マニュアル操船で4時間、大いにサーフィングを利用して、ダーバンの宇宙船の様なスタジアムが
見えるころには、Rubyに追いつきました。
ダーバンは大きな商業港です。世界9位。コンテナ船、自動車運搬船、タグボートがあちこちに。
マリーナには桟橋の空き無。2艇ともマリーナ沖にアンカー打ち。浅い所が多く、時間がかかりました。テンダーを膨らませ、船外機に燃料をいれてRubyの2名も載せてマリーナの桟橋に上陸。
マリーナ事務所では、Ardri姉さんが笑顔で迎えてくれました。

ここは入出港に際し、港湾事務所と税関に出向き手続が必要という事で、必要書類をもらい
夕食は近くのヨットクラブで取ることに。

タイガーエビスペシャル690円なり。南アフリカは財布にやさしい国です。