2012年7月29日日曜日

7月29日 World ARC  クルージングエリア説明会 & ランチパーティ


今日は10時にマッカイヨットクラブに集まり、地元のセーラーからグレートバリアリーフをクルージングする上での注意事項と良い泊地の説明会。


グレートバリアリーフは釣りのできるところ、できないが細かく指定されており、空と海の両方からカスタムが監視していて、しっかり守らないと罰金とかクジラがいても追ってはいけないとかの注意を聞いた後、ここから次の集合地点の木曜島までのポイントの説明を受け、その後で海図を使って個別の地元のセーラーからアドバイスを受けるという企画でした。


初めての場所を帆走するのに、誠にありがたい会でした。マッカイヨットクラブの皆さん、有難うございました。

昼からはマリーナのホテルの中庭に集まり、お酒を飲みながら、まずはソーシャルの時間。日本からの参加は大変珍しいようです。こちらから挨拶に行かなくても、向こうから自己紹介に来る方が多く、大変ありがたかったのです。が、メモリーオーバー。70人以上いるので、ゆっくり覚えていきたいと思います。日本語の達者なドイツ人とか、学校で日本語を勉強している子供もいて、森さんハッピー。

ラリー事務局のニック青年がなにやら言いはじめ、まずはマッカイ市の観光局に人のスピーチ。次にラリーからマッカイ市とマリーナに受け入れ感謝の印として、各艇スキッパーのサイン入り色紙の贈呈。次は、バヌアツからマッカイまでの区間のレースでの表彰、最後に行く人、来る人の紹介で、Uminekoの紹介を受けました。


佐藤は挨拶で何を言ったか?--- 広島お好み焼きとカラオケマシンの単語を使いました。又、言っちゃった。

午後に、マリーナにある色々なカタマラン艇の写真を撮っていたら、整備中の夫婦がコイコイといいます。マッカイ沖100マイルの所でマストが折れた自艇の修理をしていて、修理をして売りに出し新しい艇は同じマリーナ内に既に買っちゃったという事で、両方の艇の中を見せてくれ、コーヒー、クッキーも出て来ます。若い時に7年かけて世界一周をやった夫婦で、新しいカタマランでもう一回やろうと準備中でした。オーストラリアのヨット雑誌をお土産にくれて、本当に親切なご夫婦でした。ちなみに、売ろうとしている14年物の43フィートカタマランは35万豪ドルが売値。だれか、興味はありますか?

写真はマリーナの一角に集まったラリー参加艇、説明会、ランチパーティ、感謝式、表彰式、mineko紹介、親切なSue & Kerryご夫妻。














2012年7月28日土曜日

7月28日 ラリー チェックイン完了、マッカイヨットクラブとのバージ交換


今日は日本から浦野さんが無事到着。

又、ラリーへのチェックインが行われ、手続完了。

手続きは、ラリー事務局との連絡方法、他の艇のE-mail,電話番号リスト、全艇の乗員リスト、GPSトラッカーのイエローブリック装置の説明と引き渡し、ラリー旗、個別のバナー等々です。明日のランチの席にて正式の紹介され、ラリーの一艇としてカリブ海のセント ルチアまで行動を共にする事になります。

この装置の登録が終わると、4時間毎に装置が現在位置を発信し、Uminekoの位置がインターネット上でリアルタイムに確認できる様になります。下記のリンクでそのページに繋がります。

http://www.worldcruising.com/WORLDARC2012/viewer.aspx


夕方には現地のヨットクラブ、Mackay Yacht Clubを訪問し、会長のJimさんとバージの交換を行いました。

出発の時が近づき、高まってきます。ワクワクしています。

写真はラリー旗、Umineko旗、日本国旗とUminekoのバナーもう一枚はバージ交換記念写真





2012年7月26日木曜日

7月26日 ラリー参 加艇続々入港


昨夜からどんどんラリー参加艇が港に入ってきます。
知らない港への夜の入港は我々は避けてきましたが、彼らはなんのその。
夜の内に8艇入港。検疫・税関待ちの艇がずらり。
検疫官、税関職員はてんてこ舞い。

無線は72チャンネルがラリーボート、事務局間の交信に使われています。
頻繁に、いろいろな言語で飛び込んで来ます。
イギリス英語、アメリカ英語、なまった英語、ドイツ語、フランス語、スウェーデン語
ロシア語---ここに日本語なまりの英語が追加。
事務局のSuzanaさんは英語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語に堪能な女性。
明日の夕方までには全艇到着の予定。

写真は「明るくなったら、入国桟橋には8艇が待ち」の図


2012年7月25日水曜日

7月25日 Mackay marina



お世話になっているマリーナの紹介が遅れました。
500隻の収容能力のある大きなマリーナで、必要な物はほとんどあります。
全てが頑丈に作られています。本土と浮き桟橋を繋ぐ24mの橋が干潮時には
急な坂道になり、いい運動になります。
ちなみにUminekoの停泊料は水道、電気込で税込月A$1396ドルでした。
写真はマストのてっぺんから写したマリーナと橋。






















































Album
2012-07-25 Mackay

Slide show

7月25日 ラリーボー ト入港


このところ快晴の素晴らしい天気が続いています。昼で22度、夜で15度位で、湿度も低く整備にはもってこいの天候です。

整備ばかりやっているうちに、ヨット世界一周ラリー(World ARC)のヨットが今朝8時頃に入港。カナダのGunvor XLというX55で、オーナーはこのラリーの為にボートを新調したそうです。気合十分。バヌアツのポートビラから1100マイルを5日と5時間で走って来ました。昼にはフランスのAnastasiaというCatana552(カタマラン)が入港。どちらもピカピカの新艇。

昼前にはラリー事務局のスタッフ2人がUminekoに来て、簡単な説明と安全装備の事前検査に来ました。あと21艇が27日までには到着

27日夕刻のBBQを皮切りに、31日までのスケジュール表も渡され、ラリー参加への気分が高まってきます。
28日はUminekoに対して事務局からの渡し物と詳細な説明会。
29日は次の目的地までのクルージング水域の説明会、昼にはマリーナのホテルで会食、レース表彰式。
30,31日はMackay観光---という内容です。

一方、私は今日届いた造水機の部品の組み付けにかかろうとするところ。

写真はUmineko旗を掲揚してラリー艇の入港を迎えるUmineko,ファーストホームのGunvor XL、2着のAnastasia







2012年7月20日金曜日

7月20日、姉妹都市交 流会


お好み焼きが縁で知り合ったDavidさんから、7月20日の夕方に日本の松浦市との姉妹都市交流会があるので参加しないかとのお招きを受け、出席しました。当初、一人28ドルの参加費と言われていたのですが、タダになりました。


Mackay市で出荷する石炭を日本の松浦市にある発電所が買い付けているのが縁で、23年前に姉妹都市となり隔年でお互いの町を訪問して、交流会を開いているとのこと。松浦市からは市長と希望者合わせて16人。Mackay側は約100人が出席し、肩の凝らない交流会・会食でした。Mackayの人が松浦市を初めて訪問した時の、素晴らしい歓迎がこの会が始まるきっかけになったそうです。こういう草の根の両国民の交流が長く続くというのは、いいですね。


印象的だったのが、会を始めるにあたって、みんなで「すきやき」を合唱する事。坂本九の「上を向いて歩こう」です。この曲、ラジオから流れていました。








7月20日 おっとっと


明け方早く、森さんの悲鳴。

外に出てみると、昨夜の強風で隣の船の舫いが一本切れて、Uminekoに接触まであと1m!
ここでぶつけられて、修理になるとラリーの出発には間に合わなくなる可能性ありでした。

日本から応援頂いている皆様に守られた気がしました。有難うございます。




2012年7月13日金曜日

7月13日 広島お好み 焼き in Australia


今回のクルーズのテーマの一つ「広島お好み焼きを南太平洋に紹介する活動」、最終回は、オーストラリアの家庭を訪問して実施する事になりました。
場所はマッカイ市、市会議員のMr. Dave Perkins氏宅。氏は日本の松浦との姉妹都市委員会のメンバーで、家族全員が日本ファン。奥様がエンジン載せ替えをお願いした業者で働いていた関係で知り合い、広島のお好み焼きとオージービーフのBBQのコラボが実現。
13日の金曜日。何が起こっても日が悪い。気楽ですねえ。
午後6時にピックアックしてもらい、スーパーで材料を買ってから家に行くという算段です。既に買った材料、キャベツ、ネギは切っておき、天カスを森さんに作ってもらいます。材料で揃わなかったのは豚の三枚肉の薄切り。薄めのベーコンを代わりにします。
お多福お好みソース、魚粉、青のり、キャベツ、ネギ、ベーコン、薄力粉、お玉、フライ返し、鉄板、コンロ、ガス、チーズ、ボウル、暖簾+カラオケ装置、準備良し。
空には協力がもらえず。生憎の雨。13日の金曜日。
午後6時ちょっと過ぎ。奥さんのTracyさんが運転する黄色いワーゲンが駐車場に。まず、oolworthというスーパーマーケットに入って買い出し。私は卵とモヤシ、足らずのネギを、カートに。Tracyさんはステーキ肉、パック入りのサラダ3種、牛乳、コーラを買い込みます。チェックは自分で行う場所にて支払い。アメリカのそれより簡単な気がしました。
お家に着くと、大小のワンちゃん2匹がお出迎え。息子さんのジョシュアさん、フィアンセのエンマさんが出てきて、自己紹介。ビールはビン入りのアサヒが出て来ました。タイランド製。まずは、お好み焼きをアパタイザーで食べて、その後にステーキという順序です。ほどなく、主のDaveさんが帰って来て、まずは名刺交換。
雑談をしながら、準備に入ります。Tracyさん は覚えるつもりでメモを取り、Daveさんは3枚目から
焼くつもりで、じっと見入っています。私が2枚焼いた所でDaveさんが挑戦。クレープは穴が2つできたけどまあまあ。クライマックスのひっくり返しは大変お上手。
さて、焼けたところで、卵を割ってその上にお好みを乗せるところで、ありゃりゃ。Daveさん再びひっくり返して卵の上にクレープ側を着地。どうもひっくり返すのが気に入ったみたいです。
ベーコンが上に露出したお好み焼きの出来上がり。
次はオージービーフのBBQ。ここでもBBQを焼くのは男の役です。外に出て庭に藁葺の屋根の下にテーブルがセットしてあります。白人は肉を焼くのは上手ですね。好みの焼き加減で焼いてもらい、脂の少ないリーンな牛肉です。サラダとお肉でおなか一杯。
次は腹ごなしのカラオケへ。乗りのいい人たちで、躊躇なくマイクに向かいワイワイとやっていたら
11時前で、お開きの時間となりました。
という事で、オーストラリアでの広島お好み焼きは2か国の友情を温めるのに大変役立ちました。
お多福さんありがとう。










2012年7月11日水曜日

7月11日 上架整備 ・エンジン載せ替え


7月3日に入港以来、ラリー参加前の整備にエネルギーを注いでいます。

最優先の左のエンジンですが、残念ながらここでは修理不能という結論となりエンジンを新品と交換する事に。悲しい。まだ7年、600時間しか使っていないエンジンがオシャカとは!
7月11日、エンジン交換と併せて、右のエンジンルームの水漏れ、後部船室トイレのシーコックの交換を行うために上架しました。
先週から降り続いた雨風が今日は止み、太陽も顔を出してくれて、作業には嬉しい空模様。
午前8時30分、修理屋さんが小型ボートで到着。操船障害のUminekoを引き揚げ場所までアシストしてくれます。
ここは大潮時は6mも海面の高さが変わる土地で、その為に船を引き揚げる自走式のクレーンと海面の高さが非常に高い。Uminekoは空高く吊り上げられ、さぞ怖かった事でしょう。

上架してその日の内に、左のエンジンの載せ替えと左のセールドライブを一回外して、嵌合面を削って再取り付け完。

その間に、シーコックの交換も完了。翌日は朝から風と雨。新エンジンの配管、配線を行って昼一にUminekoは海に戻りました。
ここでエンジン操作用のレバーが動かせない位に重くなっているのがわかり、新たな整備項目に。
7月4日から今日までに行った項目を書き並べてみると、
1、左エンジン交換
2、右エンジンのセールドライブの船体との取り付けやり直し
3、後部トイレのシーコック交換
4、ロープ梯子作成
5、アンカーチェインにマーカー用ペンキ塗り
6、MOB(落水時)用浮き旗棒の船体取り付けアタッチメント作成
7、クーラーの雨除けカバー作成
8、陸電系の応急修理
9、造水機の分解、掃除
10、木部チークオイル塗り
11、スルーハルバルブ全てに木栓取り付け
12、錆落とし
13、予備ヨット部品、部材購入
14、スクリューピッチの変更
今後の作業は
15、ジブセイル交換
16、雨水回収仕掛け作り
17、マストに登ってリギンのチェック
18、室内床板ニス塗り
19、セイルカバー綻び修理
20、造水機部品オーダー、組み換え
21、雨水フィルター作成
22、食糧購入
23、ラリー安全要求項目確認
等々が控えています。










2012年7月9日月曜日

7月9日、Airlie beach


7月9日、月曜日はヨット部品を買うためにここより160Km北のAirlie Beachに行って来ました。
このMackayには500艇のヨット、モーターボートが収容できる立派なマリーナがあるのですがヨット、ボートの部品屋がありません。マリーナオフィスの一部に少しおいてあるだけです。ヨット王国オーストラリアで立派なお店がマリーナ近くには必ずあると思っていたのにがっかり。一番近いのが車で2時間のAirlie Beachにあるお店という事で、レンタカーを一日借り、観光も兼ねて行きました。
アメリカの道路を走ると、道路脇に哀れな姿でいるのはリスとかアライグマの類ですが、ここはオーストラリア、ほとんどがカンガルーです。
Airlie Beachは観光の街らしく、小さな街中はリゾート感覚一杯です。天気は生憎の曇り時々雨。ビーチの沖には多くのヨット、ボートが停泊しています。白いクルーズシップも見えます。寒くてビーチでは誰も泳いでいません。
ここは、おっさん4人は似合わないですねえ。
街には立派なマリーナもあり、水遊びの拠点になっています。
この小さな街にも回転すしあり。水を流してそこに船を流す方式です。一皿に3カン乗って、AU$3.20から。









2012年7月3日火曜日

7月3日 Mackay到着


7月3日午前10時、やっとマッカイ マリーナに到着し、入国手続きを完了しました。
 
オーストラリアはヨットで入国する場合、96時間以上前に事前連絡を入れておく必要があります。10日間前にE-mailで連絡し、一昨日にアップデートを行いました。ヨットを仮バースに着けるや否や、税関から無線を通じて今から行くからとの連絡が入り、すぐに検疫の係官が大きなビニール袋を持って参上。

食品をすべて検査し、持ち込み禁止品をどんどん袋に入れて行きます。オーストラリアの税関のホームページには各国語(日本語もあります)で申告が必要な物、禁止の物が詳しく説明してあります。今日の係官はいい人でした。教科書に則って厳しくやるタイプではなく、ある程度フレキシブルな対応をやってもらえました。未開封の梅干し、きれいなにんにくで作ったにんにく醤油をビニール袋に入れられたのは悲しかったですが。危ないと思われたカレールー、未開封のナッツ、漬物の素、未開封の粉ミルク、未開封の干しブドウ味噌はセーフ。よかった。
 
税関の係官は女性と部下らしい男性の2人で来ました。税関がイミグレも兼ねており、日本語の入国カードを準備してくれたり、酒の数をいう時に目で「少なく言ってかまわんよ」とのサインをくれ正直に少な目に申告して完了。後日、出国カードを持ってきてあげるとサービス精神の豊かな方達でした。 オーストラリアが好きになりました。
 
この後、決められたバースに移動ですが、エンジンは右しか動かず、左も全く回らなくなっていて更に風が強く、仮バースを出て後にコントロールを一回失い、乗り上げを内心覚悟。何とか逃げて今度は入れる時に風が強く吹き、斜めに横流れしながら辛うじて他の船にぶつからず入れる事が出来ましたが、大変疲れました。
 
おかげさまで、ハワイからオーストラリアまで全員怪我する事なく無事に乗り切る事が出来まし。蟹に指を挟まれた人がいますが、これはご愛嬌。今日のぶつからなかった奇跡が2度起こったのも、皆様が遠い日本で無事を祈って頂いていた思いが南半球まで伝わった事と思っています。航海中、多くの方々からE-mailを頂きました。これにも大変勇気付けられました。有難うございました。
 
艇の装備がかなり傷んでおり、修理項目が多くなっています。今から3週間で出来る限りの事をして
世界一周ラリーに参加したいと思います。

7月3日 マッカイ入港時 写真



Album
2012-07-03

7月2日 漂流中


現在の位置は目的地、マッカイハーバーの東南東110マイル。南南東の風25-30ノットが吹き、波高は3-4mです。海は一面の白波。
 
このまま走ると目的地へ暗いうちに着いてしまうので、帆は畳み、舵を風上側に固定して漂流させています。艇は左から風と波を受け、真横を中心に+/-30度位で搖動し、風下に約1.5ノットで流されています。
 
大きな波が真横から来ると、頭より高い水の壁が艇の左横に出来、艇はその波に持ち上げられて
ふわりと上がり、波が下を通ると波の背を降ります。艇は波に張り付いている感じで、転覆の恐怖感はありません。
 
大波に浮かべた板切れの感じ。
 
全く揺れなかった昨日と大揺れの今日。海の変身は早いですね。
 
夕刻にはジブを小さく開いて6ノット程度で帆走を開始し、明日の午前10時にハーバーに入港予定。

2012年7月1日日曜日

7月1日 グレードバリアリーフ通過


昨日夕方より風が弱くなり、機帆走4ノットで遅々と進んでいます(エンジンが片方しか使えないため)。グレートバリアリーフ南端を朝方に超え、現在の進路はMackayに向けて294度です。残200マイル。到着は3日の午前中を見込んでいます。

JST1日1042のポジションは南緯22度27分、東経152度26分。

快晴、気温23度、湿度60%。風は南南東5-7ノット。波はピッチの長いうねり1.5-2mで風波はほぼ無。

クルー全員健康状況良好。