2012年10月26日金曜日

10月26日 Caudan B asin Mairna


10月26日の朝にモーリシャスの受け入れマリーナ、Caudan Basin Marinaにて地元の好意により安全航海祈願の儀式が4つの宗教(仏教、キリスト教、ユダヤ教、タミール教)の司祭により行われ正午に隣のレユニオン島に向けて出港しました。
このマリーナはポートルイスの一等地のウォーターフロントにあり、係留の船溜まりの前は5スターホテルの入口。レストラン、ショッピングモールがすぐそこにあります。トイレ、シャワーも歩いてすぐ。洗濯物は洗濯屋が来て、その日の内に完了。

歓迎の内容は、まず地元の船をすべて追い出して、ラリー艇の専用に、着艇時にはラムとフルーツバスケット+観光資料と紅茶、UBSポートのお土産。水、電気はタダで使い放題。多数のガードマンが24時間監視で安心。さらに生バンドと地元の綺麗どころの踊り、立派なアルコール付きバッフェのパーティ。

出発時には前述のセレモニーまでやってくれて------停泊料もすべて無料の大判振る舞いでした。
セーラーの皆様、そうでない人もインド洋観光時にはぜひモーリシャスへ






2012年10月23日火曜日

10月23日 モ ーリシャス


モーリシャスに入港して一週間余りが経ちました。

日本の旅行会社のパンフレットにはインド洋に浮かぶリゾートアイランドのモルジブ、モーリシャス、セイシェルのツアーをよく見ましたが、この首都、ポートルイスでは日本人を見かけません。

インターネットで見ると21人の日本人定住者がいる様です。昨日、その一人がツアーガイドとして少人数の日本人グループをマリーナに連れてきていて、ここで初めて日本人に会いました。大半の日本人観光客は空港から直接海岸線に広がるリゾートへ行き、首都には寄らないのでしょう。

以前は日本のマグロ漁船が寄っていたようですが、今は来ず。代わりに中国、台湾、韓国の漁船が漁港には沢山停泊しています。日本レストランは無し。アジア系は韓国レストラン一軒と数件の中華があるくらいです。

南北75Km,東西45Kmのこの火山島には130万人が住み、25万人が首都のポートルイスに住んでいます。無人島だったこの島はポルトガル人が見つけ、オランダ人がまず入り、次にフランス人が、その後にイギリス人の手に渡り1968年に独立して1992年に共和国になった若い国です。

インド系(ヒンズー系とタミール系)が一番多く、モスリム、中国系と続きます。島の地名はほとんどがフランス語。子供は小さい頃はクレオール語を聴いて育ち、学校ではフランス語と英語を学ぶので、モーリシャス人は3か国語をつかいます。

この島はサトウキビ栽培と砂糖の製造で発展した島ですが、現在の産業構成は観光、テキスタイル、砂糖の順となっています。船のモデル作成も盛んで、お土産モデルシップのお店が沢山あります。貴方のヨットのモデルを作りますというのもあります。

ポートルイスの町は面白くて、世界が2つある感じです。大きな通りを挟んで北側と南側。両側は2つの地下歩道で結ばれていて北側はホテル、レストランの並ぶ世界。南側は路上の物売りが騒々しい、小さなインド、中国の様な所。

ここで行う必要のある整備もほぼ終わりました。明日はタクシーを一日チャーターして島内観光、明後日は出国手続き、買い出し、スキッパーミーティング。26日の朝に出港の儀式が行われ、12時に隣のレユニオン島に向けて出発です。

ここは短くて距離はたったの130マイル。翌日には着きます。












2012年10月15日月曜日

10月15日 モ ーリシャスに到着


10月2日にココス島を出発して夕日を見る事13回、モーリシャス時間14日の午後11時25分モーリシャスのPort Louisに到着しました。

303時間と55分。2350マイル、ノンストップでは今までで一番長い距離でした。
14日は風が落ちて、どんどん船足が落ち、14日の明るい内の入港が皮算用になってしまいました。

最後のアプローチでは風が4ノット、5ノットまで落ちましたが、最後までエンジンを使わずに完走。

港の入口まで税関のボートが迎えに来てくれ、マリーナまで先導してくれました。
夜遅くにもかかわらず、マリーナに入ると既に到着している艇の仲間が係留の手助けに来てくれ、片肺のUminekoとしては助かりました。

到着したら、マリーナから各人にショットグラス一杯のお酒がサービス、さらにフルーツバスケットのプレゼントもあり、歓迎されている事を
強く感じます。
とにかく、病気、怪我無く、無事インド洋を横断できて良かった。ほっとしているところです。
一方、海上では東北の方向に発生した低気圧が土曜日にはトロピカルサイクロンに育ち、中心付近は37m位の暴風となっていて、南西、つまりモーリシャスのちょっと北に向かっています。

出発が3日遅かったら、後半はハードな状況になっていたでしょう。
ラッキーです。オートパイロットが壊れて人手(男1人、女2人)で操船しているJ'SEAが700マイル位遅れており巻き込まれないか心配です。
後半のメニューは下記の如くでありました。
9日
昼:コンキリエのドリア
夜:参鶏湯とキムチ
10日
昼:トビウオのオリーブオイル焼きと冷麺
夜:ポトフ
11日
昼:シーフードスパゲッティ
夜:キャベツの回鍋肉風
12日
昼:野菜とエビの中華丼
夜:キャベツ丼カレー風味
13日
昼:明太子スパゲッティ
夜:牛肉とブロッコリーのオイスターソース炒め、キャベツのピクルス
14日
昼:焼きソーメン
夜:海鮮マーボー豆腐とポテトサラダ
日本国旗も半分無くなってきました(写真)


2012年10月10日水曜日

10月10日 あと 4日、多分


日本全国は山中教授のノーベル賞受賞のニュースで一杯の様ですね
偶然に無線機のチャンネルを回したときに聞こえてきたNHKの短波放送で、聞きました。
強い風は収まり15-20ノットの南東の順風を受けてモーリシャス目指して進んでいます。
波も1.5-2mに収まっており、快適です。夜は長袖が必要になってきました。
この風が続けばあと4日、10月14日には到着できそうです。
22艇が走っていますが、先頭と最後は800マイル近く離れてきています。
Uminekoの水のお話です。
Uminekoにはイタリア製の造水機-海水から清水を電気の力で作る装置-が取り付けてあります。
毎時20リットルの清水を9Ahの電気が作ってくれます。
2日か3日に一回造水機を運転して100-120リットルの清水を作り、船の水タンク(左右合計で350リットルの容量)に投入。
この水を洗顔、手洗い、炊事、シャワー、洗濯に使っていて、3人で一日当り40-50リットル使っています。
Uminekoには中型ヨットには大変珍しい座って使うバスタブがついています。縦横70センチ、深さ40センチのバスタブです。中に30センチ高さの座るためのステップがついています(写真)
この座って使うタイプは4mの波に揺られる船内でも普通にシャワーを浴びる事ができました。優れものです。立って使うタイプでは、揺れる時は怖いですね。
ここに座って、まず2リットルの水で体を濡らし、石鹸で洗います。タブの下にたまった水に今日着たシャツと半パンを浸し、それで体についた石鹸をぬぐいます。石鹸のついた衣類を踏み洗い。よく絞って、下にたまった水を手動ポンプで一旦排水します。次に3リットルの水でシャワーを浴びて体に残った石鹸を洗い落とします。下に溜まった水で衣類をすすぎ、終わり。5リットルの水で毎日体を洗い、洗濯をしています。
ラリー参加のある艇は1時間180リットルの能力の造水機を積んで2人で使っています。
日本艇「秋津洲」には檜風呂が取り付けてありました。上には上がいるものです。



2012年10月8日月曜日

10月8日 イン ド洋横断半分過ぎました


朝から晩まで大波に揺られ6日間が過ぎました。強い風のおかげで一日当り200海里程度進んでおり、モーリシャスまであと1150海里の所まできています。
 
帆走中は何を食べているのか? ココス島を出発後のメニューをご紹介します。
 
朝餉:トマト、レタス、キュウリにハム、又はベーコン、又はソーセージ、and/or チーズをバンズか細長パンにはさんだサンド+オレンジ、リンゴ。飲み物は各自の嗜好でミルク、紅茶、っコーヒー、緑茶---毎日ほぼ同じ
 
10月2日
昼:素麺におろししょうがと海苔
夜:中華風野菜炒め
 
3日
昼:カレーチャーハン、
夜:忘れた
 
4日
昼:たらこスパゲッティ
夜:ビーフカレーとキュウリ、トマト、キムチサラダ
 
5日
昼:ざるそば
夜:他人丼
 
6日
昼:野菜一杯チャーハン
夜:海鮮炊き込みご飯
 
7日
昼:キノコ・ベーコンスパゲッティ
夜:蟹玉丼
 
8日
昼:ケチャップチャーハン
夜:エビチリ丼とひじきトマトサラダ
 
夜は缶ビール一本が付きます。
 
といった感じです。ずっと風強く、艇速が速いのでマグロ釣りが出来ていません。
インド洋のクロマグロが食べたいっ!
 
写真はレンジにヤカンを固定する工夫。


2012年10月4日木曜日

10月4日 インド 洋横断3日目


ココス島を出発して3日目、420マイルを走りました。まだ1940マイルあります。
天気は曇り、気温は30度、湿度55%。風は南東の貿易風が20-30ノットで吹いています。波はうねりが南から入り、風波が南東から入って、組み合わされて不規則な波になっています。波高は2-3mですが時々4m位なのが来ます。船のスピードは波が決めてる感じです。波に追い越されてスピードが落ちると6ノットに落ち、大波の全面の斜面を滑り降りると11-12ノットになります。メインセイルは2ポイントリーフ、ジブはフル展開で帆走しています。
 
出発当日は目視できた他のラリー艇も散って、今はAISで1+1というカタマランが13マイル離れた所にいます。今日の位置確認コールではUminekoは一番南を走っているのがわかりました。先頭は52フィートのカタマラン、Anastasia。いつも先頭にいるX55のGunvorは2番手。オーナースキッパーでないので、船を壊さないように無理しないで走っているのでしょう。
 
大波の中でもまれているというのが実感です。私は少し船酔い気味。浦野さんも船酔い。森さんは元気。
 
先日、バッテリー液のチェックを行ったら、減っていて、蒸留水を追加したのですが、それ以来バッテリーの具合が良くないですね。又、冷凍庫がエンジンを回していないとLOW Batteryでストップする現象が。又、水力発電機はプロペラを引くためのロープが切れて、今回は電気関係にトラブル続発です。
 
写真は後ろから迫ってくる大波!




2012年10月2日火曜日

10月2日 ココス 島出発


本日10月2日午前10時にココス島からモーリシャスまで、約2400マイル弱のレースがスタートしました。
スタート時は弱めの風でしたが徐々に強まり、南東の順風を受けて帆走中です。
水の綺麗なココス島で船底を綺麗に掃除したお蔭か、なかなかよく走っています。
なかなかいい位置に今はいます。
今までノンストップで走った最長は1100マイルなので、その2倍以上。
天候、装備色々心配事はありますが、安全優先で走ります。
World ARCのトラッカーで時々位置を見てもらえると嬉しいです。

http://www.worldcruising.com/WORLDARC2012/viewer.aspx

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ラリーのスケジュールとしては、モーリシャス 到着、10月13日~19日
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インド洋を渡って、モーリシャスへ!


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