2015年10月13日火曜日

10月13日、屋久島から宝島

10月7日午前6時に指宿港を出港。屋久島に向かいます。
快晴。順風満帆。49マイルを走って午後1時50分に宮之浦港に着岸。

 
26フィートのヨットの先客あり。IDDM日本一周チャレンジと書いた旗が挙げてあります。
オーナーは小島さん。IDDMは1型糖尿病という意味です。食事毎にインスリン注射を打ちながらの
日本一周。元国税庁の役人さんには全く見えない風貌です。
この夜の宴会、トカラの泊地では何回も出会う事になります。


 
漁船の近くにいたお兄さんに、近くの温泉に車で送迎してもらいました。
神田さんと言う方ですが、海遊びが趣味。
夜には奥様と4人の子供たちと一緒にヨット見物にきてもらいました。

 
8日は車を借りて観光です。
屋久杉を見るためにヤクシマランドに向かいます。
屋久杉は1000年を超えてやっと得られる称号です。
それまでは小杉と呼ばれます。杉ではありません、小杉です。
年輪を見るとその緻密な事。



 
横綱格の屋久杉には名前が付くようです。
千年杉殿、仏陀杉殿、紀元杉殿と面会できました。
紀元杉とのは約3000歳の大長老。胸囲8.1mの堂々たる
体躯でした。

 
屋久島で有名は温泉は平内海中温泉。
潮が引いている時のみ入浴が可能になる海中温泉。
残念な事に干潮は午後10時で、ここは見学のみ。


 
その近くに湯泊温泉というのがあって、3つの湯船があります。
最も海に近い所は小さな湯船ですが、海のすぐそば。
いい湯でした。


 
夕方には神田兄いの友達、弟分がUminekoに集まって
大宴会。潜って取って来た夜光貝、誠に上手に処理された
サバ、カツオの酒盗、地元の焼酎「御岳」を持ってきてもらい、
大いに盛り上がった次第です。おみゃげに「愛子」も頂きました。
全てが誠に美味しく、関サバも真っ青の首折サバ、夜光貝の
雑炊は絶品でした。

 
9日は宮之浦港を午前6時出発。日本の秘境の一つ、トカラ列島に向かいます。
黒潮に向かう事になります。当初は中之島までと思っていましたが
黒潮に阻まれ、口之島に変更です。

 口之島の泊地は、波からしっかりと守られた岸壁で、水が綺麗。
閑散とした港です。静かです。
人間は現れなかったですが、海亀さんが歓迎に現れました。
小島さんも到着。
ここでは港にある民宿「はまゆう荘」でお風呂を貰いました。

 
10日は口之島を午前9時50分に出て南隣の中之島に移動。
途中に諏訪之瀬島を通過。山頂からもこもこと噴煙が上がっていました。

 
中之島の停泊場所は小さく、クレーンの前しか空いていないので
そこに停めます。空は雨。ここには港の近くに西区温泉があるのが
嬉しいですね。建物は今年の台風15号で全壊。
島民の頑張りで、今は再建されています。
小島さんも到着。場所がないのでUminekoに横抱きにします。

 
11日は中之島を午前7時50分に出て悪石島に午後1時10分に
着岸。ここは接岸している岸壁にうねりが入り、よく揺れます。
隣に止まっている漁船が魚の積み出し作業を始めたので
近寄り、「ちびき」をタダで頂きました。その後、高級魚の
金目鯛、1.7Kgを1500円で譲って頂きました。
 


ここには温泉が3つあると村のHPに出ています。
露天+内湯の湯泊温泉。海中温泉さらに砂蒸し。
露天は9月で終わり。200円払って内湯に入り、
砂蒸しは床に引いてあるむしろの下に入るのですが
砂を落とす施設が無いので見学だけにしました。
港から急坂を登り、片道20分かかるのというのが
しんどいところです。




 
夕餉は金目鯛ずくし。刺身に焼き物、アラ煮にしゃぶしゃぶ。
どうやって食べても美味しいですね。
夜は晴れ上がり、天の川に手が届きそう。
おっさん3人が夜空の星に感動した次第です。
ロマンチックではありませんでした。
 
12日は村の見学です。急な坂を40分位登ります。
立派な学校、民宿が数件あります。
コインランドリーがあるにはびっくり。
人口60人、小中学生徒は合計8人、先生7人。
生徒数確保の為に、子供のいる先生が優先赴任とか。
 
 
村から帰って来て、干潮の時間に合わせて海中温泉トライ。
大きな岩の間からお湯は出ていますが、湯船
となる湯だまりがありません。
 
大きな岩に挟まれた狭い空間に入り、
斜めになった岩に上に寝転ぶと、お尻が
半分湯に浸かります。手で湯をすくって上半身、足に
掛けます。波が打ち込んで来ると温度が下がります。
なんとか、海中温泉に入りました。

 
昼ごはんを食べていると小島さん到着。
再び、横抱きにします。
 
お医者さんを乗せた船が着きました。
島の女性が迎えに来ました。
そのシャツの背中には
「悪」の一文字が。

 
太平洋戦争中、この島の北で対馬丸という疎開する
老人、女性、学童を乗せた船が米軍潜水艦に攻撃
され、沈没。1510名の命が失われたという悲しい歴史
があります。
 

13日は悪石島を7時45分に出発。
途中でカツオらしきものが釣れました。
FB友からこれはおいしい「スマガツオ」であるぞ
と教えて頂きました。
 

宝島に午後1時35分に到着。
大きくカラフルな壁画が迎えてくれました。
ここは波からよく守られた泊地で、さらに底が白砂で綺麗な泊地です。

 
ハイビスカスが咲き、蝉の声全開で南に来たなあ、という気にさせてくれます。

 
ここから南は毒蛇のハブがいます。今は冬眠の前で、木に登って
獲物を取っている最中と島の人に教えてもらいました。
くわばらくわばら。木の下は歩かないようにします。
 

ここはスチーブンソンが書いた「宝島」のモデルになっているとかで、
外部の人は勿論、島民も入ってはいけない場所があると土地の人に
聞きました。
 
この島にも温泉があります。火、木、土のみ開業。今日は火曜日。
準備をして出かけたら、ボイラー故障の為、閉館でありました。
残念!
 
夜はスマガツオずくし。確かに美味しい。
カツオとは全く異なる味です。
刺身のもっちり感はなんともいえません。
もう一回楽しめる様、半身は冷蔵庫の中です。

 

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