2013年6月3日月曜日

6月3日、ハドソン川北上中

2日の朝にニュージャージーのマリーナを出発し、ハドソン川を北上中です。
 
現地時間6月3日午後4時30分、日本時間4日午前5時30分の位置は北緯42度8分、西経73度55分。天気は晴れ時々曇り。気温は25度、湿度は48%。
 
昨日2日は夕方に米国のウエストポイント陸軍士官学校の前を通過。このあたりは波も少なく、日曜日とあって運搬船の通航も少なく大変快適はモータークルージングでした。

川の両岸は緑が濃く、川の水の色も緑。緑の中に大きな邸宅が点在しています。誠に風光明媚。
マストを倒さなくてもNYCからAlbanyまでのハドソン川はゆっくりとクルージングをするにはお勧めです。アメリカの豊かさを実感します。
 
夕方7時にマリーナを持っているレストランの桟橋に到着。晩御飯を食べると係留費半額という事で食べる約束で$40を支払い、次はCBP(カスタムアンドボーダープロテクション)に電話して位置を報告。(外国船はアンカーを打つか桟橋に着けるとCBPにその位置を毎回報告する事が義務付けられています)。夕食を取って少し散歩するとはや10時。船室に戻るとうたた寝してしまいました。
 
今日は明け方に大雨。急いでコックピットに雨が入るのを防ぐために設置した3mX6mのシートをビミニの上に展開。朝食は私の当番だったので、フルーツサラダとトマト入りのスクランブルエッグ&コーヒーとバケット。---今までの朝食と大分違いますねえ。
 
今日は翌日にマストを倒すマリーナまでたどり着く必要があるので、雨の中を出発。出発して1時間も経つと雨も止み、太陽が顔を出し始め、天候は回復。

あと1時間半位走れば、今夜のマリーナCatskillにあるHop-O-Nose Marinaに到着予定。
すはここでマストを倒して船のデッキに積み、この先の運河の通航に備えます。最も低い橋が15フィート、4.5mの為、ヨットはマストを倒す必要があるわけです。






2013年6月2日日曜日

6月2日、新クルーとデトロイトに向かって出発

デトロイトまで一緒してくれるクルーを紹介しましょう。
 
クルー1:Carolineさん。フランス人でヨットのスキッパーライセンス所有。フランスからデリバリースキッパーとしてヨットをブラジルのサルバドールまで運んで来て、そこからラリーヨット2隻を乗り継いでグレナダまでやって来ました。私の打ったお助けマン募集のMailに最初に反応してくれ、今回の同乗となりました。
 
クルー2:Sallyさん。カンザス生まれのアメリカ人。ここ3年はバックパックをかついで世界旅行中。オーストラリアからケープタウンまでラリーのヨットに同乗。その中で知り合いました。ニューヨークに7年住んだ事があり、今回はツーリストのあまり行かないニューヨーク観光のガイドもやってもらいました。
 
4人で写っている写真の左奥がSallyさん、右奥がCarolineさん。
 
6月1日は2日の出発に備えて朝から食糧の買い込み。クルーが変わると食事の内容が変わるので、一つの楽しみです。今までは買った事のない野菜、フルーツ、アイスクリーム、シリアルが新しい食材となっています。
 
午後には日本から学生時代の友人の保田さんが姪のカナちゃんと一緒に来艇。新クルー2人はお土産にもらった博多人形に大喜び。保田さん、有難うございました。新人クルーの操船練習と観光を兼ねてUminekoに自由の女神まで連れて行ってもらい、恵まれた天気を満喫。
 
2日の午前8時45分。12日間お世話になったLincoln Harbor Yacht Clubを出港。ハドソン川を遡ります。NYCに停泊しているクルーズシップを後にし、ジョージワシントンブリッジをくぐり、Uminekoは北のニューヨーク州の州都Albanyを目指します。

午後の2時頃まで潮は逆。5.7ノットの耐水スピードで対地は3ノット程度でスタート。風は南風12-20ノット。失敗しました。ジェノアセイルを外してしまったので、風が利用できません。まあ、2日間でマストを倒す所に着くので、このままいきましょう。




2013年5月28日火曜日

5月28日、CBPに人気のUmineko

この3日間、いい天気に恵まれています。昼間の気温は30度位まで上がり、湿度は18%まで落ちました。大変洗濯にいいお天気です。これも明日の午前中までで、その後は雨になる模様。
NYCに着いた21日夕方にCBP(カスタム&ボーダープロテクション)に出向いて、クルージングパーミットとパスポートへのスタンプをもらいましたが、25日に突然にCBPの係官2人が船に来て、船の書類とパスポートの確認に来ました。

ここでは、浦野さんのパスポートにB1/2ビザが無いのを発見され、彼方此方に電話をかけて21日にスタンプと緑色の滞在許可カードを発行してくれた、担当者まで辿りつき、事なきを得ました。係官2人のうち一人はそれなりの日本語を話すのには驚きましたが

B1/2ビザ無しでカリブ海からうまく米国に入るには、次の方法がいいと教えてくれました。まずは一回航空機かフェリーで米国にESTA入国する。そこで90日滞在のスタンプをもらい米国からカリブ海の島に飛んでヨットに乗り、それから米国に入国すれば90日の滞在許可にスタンプが有効であるそうです。そういう方がいたら参考に。----いませんか。
現場確認をするのか、CBPは仕事をやっているな。と思っていたら、昨日27日今度は夕方に4人の来艇。2人はCBP係官、2人は警察官がボートに乗ってポンツーンに横付けしこちらに来ました。再び同じような質問をされ、船の書類の確認が行われました。25日に来た係官が持っていたフォームと同じフォームに同じ事を書き込んでいました。25日に既にCBP係官が来た事を知らない。つまり、CBPは横の連絡に問題がある様ですねえ。パスポートのチェックはありませんでした。浦野さん、よかったですね。
マリーナはニュージャージー側のWeehawkenという街にあり、隣のHobokenという街に可愛いショッピングストリートがあるベットタウンがあります。道路の両側にお店とカフェが並び、天気のいい時に散歩をするのは大変気持ちがいい。

マリーナの写真と対岸の夜のマンハッタン、Hobokenの写真を添付します。今日はデトロイトまでの助っ人外人クルーが到着の予定。明日は森さん、浦野さん帰国。






2013年5月21日火曜日

5月21日、ニューヨーク到着報告

5月20日は素晴らしいセーリングを楽しめました。
風が15-20ノットと十分ある割に波が小さい。風の方向は左斜め後ろでUminekoの得意の方向。波の上を滑る感じで7-9ノットの大変スムーズな帆走でした。夜は月が照らす海面を滑り、その前のガタガタドンドンを忘れさせてくれました。これぞカタマランセーリング!
日が明けて21日午前4時頃になると、場所はニューヨークの湾のすぐ入口ですが、風がパタッと止み一面は霧の海に変貌。20m先がやっと見える位です。エンジンをスタートします。AIS上にはたくさんの船が彼方此方に向かって移動し、低いボーーーという霧笛が聞こえます。Uminekoは湾の本船用水路の北の外側を湾内に向かって走ります。AISとGPSの電子の目に頼りっきり。
午前9時半頃に霧も消えて、晴天の空の下、右手にブルックリンの南端、正面に大きな橋が見えて来ました。ベラザノ-ナロウズブリッジです。この橋の手前でメインセイルを下し、水路が狭まっているThe Narrowsに進みます。

潮は逆で6ノットの対水速度が4ノットの対地速度に落とされますここを超えると正面に自由の女神像が見えて来ました。ここで昼ご飯を作って食べ、ゆっくりと女神像に進みます。正面に女神像、右手にマンハッタンの高層ビル群がUminekoを迎えてくれています。ニューヨークについにやってきました。ハワイから地球の反対側を廻ってはるばると。写真を沢山撮りました。
観光中心を満喫した後、更にハドソン川を上り、この地での停泊場所のLincoln Harbor Yacht Clubに2時半に到着。ここは川の西側、ニュージャージー側で、川の向こう側にはクライスラービルが見えます。マリーナの両側は建物に囲まれ、風は遮られており、快適です。

マリーナの窓口はスーザンさん。とても親切な方で、気持ちがいい。係留費も当初E-mailで連絡を受けていた数字よりかなり小さく、嬉しい限りです。
一段落ついた所で、タクシーに乗って入国手続きの為、約15マイル南西のElizabethという街のコンテナヤードにある税関に出向きました。着いたのは夕方の6時。税関ビル3階のCBPオフィスに行き、クルージングパーミットの入手とパスポートへの入国スタンプをお願いしました。事務所には3人の担当官がいて、全員腰に拳銃をつけてものものしいですが、とても親切。

本来19ドル必要な1年間のクルージングパーミットをタダで発行してもらえました。浦野さんはB1/2ヴィザ無しでの入国で、どうなるかとドキドキしていましたが、出国日までの滞在許可を無事もらえました。それでも1時間と少しの時間がかかりました。
今日はいい事が沢山あった一日でした。しかし、右のセールドライブからギヤオイルが大量に漏れている事を発見。この後は機走中心のクルーズです。問題は続きます.--









より大きな地図で Umineko Trace を表示

2013年5月19日日曜日

5月19日、強風


St.Maartenを出て10日が経ちました。
 
昨日から吹き始めた東風が現在は南に回り、25-30ノットの強風となってUminekoの真後ろから吹いています。

波は3-4m。現在のセールはジブを7割開いたのみ。スピードが出すぎるのでメインセイルは午後4時に畳みました。この状態で6-9(サーフィング時)ノットでNYCに向けてまっしぐらです。時折大きな波が後ろから迫ってきて、船の後で大きく盛り上がり崩れます。スリル満点。
 
この風は今夜からだんだん西に振れていく予報。NYCまでは残すところ256マイル。着くのは21日の朝を狙っています。
 
現地時間午後6時10分、日本時間20日午前7時10分の位置は北緯36度40分、西経72度18分。曇り、温度22度、湿度66%


2013年5月16日木曜日

5月16日、凪と帆かけクラゲ


昨日まではガタンゴトンでしたが今朝からは晴天の凪。ずっとエンジンで走っています。
朝方は尻尾の長いシルバーボースンという鳥、インド洋のクリスマス島で初めて見た鳥ですが、それがUminekoを偵察に来ました。最初は1羽、次は2羽、最後は3羽。Uminekoのマストトップに止まろうとしましたが、鳥除けの針金に阻まれました。ここは陸から遠く離れています。何処で寝るのでしょうか?
午後2時位に久しぶりにイルカショーが楽しめました。のっぺりとした海面にジャンプを見せてくれました。イルカさん、ありがとう。
現地時間午後4時、日本時間17日午前5時のポジションは北緯29度34分、西経69度42分。
快晴、気温は26度、湿度は34%で良く乾いています。風は無し、うねりは0.5m。
NYCまであと700マイル。
そういえばここは魔のバミューダトライアングルの中です。何も起こらないことを祈ってます。




昼の食事時にビールを海の神様に捧げました。風を頂戴という意味で。
 
帆かけクラゲが姿を見せ撮影に成功しました。
 
サマーソルトの船長がサンフランシスコからハワイに向かう途中で、スピンを張って移動するクラゲを見たという話を聞いた事があり、クラゲにもセーラーがいるのか――と感心しつつ、一度見てみたいと思っていました。
 
最初はこの海にはペットボトルが逆さまになってよく流れているなあ--と言っていましたが、近くに寄った時に見てみると水中にはクラゲの足の様な物がついている。
 
大き目のが来た時に船を止めて撮影しました。水上に帆を出して帆走?しています。写真の物は帆の幅が10cm位。
 
珍しい物を見せてもらいました。凪もまたよし。
 
クラゲもいいですが、カリブ海の神様、そろそろ風を下さい。





2013年5月15日水曜日

5月15日、逆風で苦労してます

北米大陸の東側にカナダからメキシコまでのながーーい寒冷前線があって東進中。昨日14日の午後1時にこの前線を通過。それまで南東風に乗って北北西にNYCを目指してまっすぐに快適に帆走していましたが、前線通過後は風が北風に変わりました。

ぎょっ!カタマランの大の苦手とする風上航です。昨晩は24-28ノットが吹き続け、それに伴って波が3m位まで育ち、現在もこの前から来る波と風と格闘中、いや翻弄されています。気象予報によると徐々にこの風は東に回る予定で、それを楽しみにドンドン、ガンガンに耐えています。
北からの風で気温が下がって来ました。半パン、Tシャツではいられなくなりました。夜の操船は
フリースにヨット用カッパ上下を着ています。

現地時間15日午後4時45分、日本時間16日午前5時45分の本船の位置は北緯28度3分、西経68度50分晴れ。気温25度、湿度50%、北東の風15ノット、波高2.5-3m。
今日の朝、一羽の海鳥が2時間位一緒してくれました。濃い褐色で羽の先の方に白いストライプのおしゃれな鳥です。飛んではUminekoのちょっと先の海面に浮かび待ってくれ、船が通り過ぎると
一飛びして先回り。---ほかに見るものありません。
NYCのマリーナ、といってもニュージャージー側ですが、から予約の確認が入って来ました。
さすがに世界の中心NYC、高い。一泊200ドル!




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