2014年8月5日火曜日

8月5日、Winiに来ています。

Timor島のKupangから次の集合地、Alor島のKarabahiまでは140海里程度あり、オーバーナイトで走るかTimor島の北岸に沿って明るい時のみ走り、夜はアンカー停泊する事になります。時間はあるし、インドネシアには明かりのない網、明かりの無い小型漁船があちこちにいるという事なので明るい時のみ移動して夜は停まる事にしました。
 
同じような事を考える参加艇もいて、数艇でホッピングしながらTimor島のWiniという町に行こうという事になりました。

8月2日の朝に出発。北に40海里走った最初の泊地は波少なく快適でしたが、3日はインドネシアと東チモールの飛び地の国境あたりで午後3時。北東の向かい風が強くなってきたのでアンカーできる場所をインドネシア側に探しましたが、波悪く、海底深くギブアップ。

東チモール飛び地領内の海岸線に沿ってアンカーできる場所を探しながら進み、Viva Laylaが良さそうなところを発見。そこにアンカーを降ろしました。今日は日曜日。海岸では大家族がビーチに遊びに来ています。

ところが、寝入りばなの夜の9時頃、単気筒ディーゼルエンジンの音と、呼びかける声がします。外に出るとこちら懐中電灯が向けられてボートが来ています。一本丸太を掘ったカヌーに両舷のアウトリガーを付けた船に6人乗っており、先頭の2人は迷彩服をきて一人は軽機関銃を持っています。海賊でも来たかと思いましたが、「ポリス」という音が聞こえたので、警官が海岸に停泊している不審船をチェックに来たという事でした

わずかな英語の単語のやり取りの後、一人が乗船してきました。小柄な迷彩服に身を包んだ、ドミンゴさんです。拳銃持参です。上司に報告しないといけないという事で、「5人の日本人が2艇に分かれて乗っていてKupangから出港、Winiに向かう。一泊してあす早朝に出発する」という事のみを確認して帰っていきました。パスポート、船籍標等のチェックは無。
 
ドミンゴさんは「No Problem]と言っていましたが、上司の中には「カモがネギしょってやってきた」と考える人がいる可能性があるので、直ちに出港する事とし夜走りで翌日4日の朝にWiniに到着。現在はWiniの岸から少し離れた所にあるサンゴの浅い所にアンカーを打っています。位置は南緯9度10分、東経124度30分。

東から北東の風強く、時折強い突風が吹きます。その突風で風力発電機の羽が一本折れて飛んでいきました。
 
4日に陸上にあがり、しばし散策。インドネシア人は太平洋とか、カリブの島々の人々と比較してはるかに小柄なので、怖さはあまり感じません。お店の写真ですが、小さな店先にはガソリン(Bensin)、軽油(Solor)、多分灯油が瓶で売られています。

野菜は小さなトマト、緑の茄、胡瓜、ニンニク、キャベツ、ニンジン、青梗菜の様な物、長い豆、唐辛子等が棚に置いてありました。果物はバナナとみかん。小さな食堂は店先に2つの中華鍋を置いて商売するようです。現地の多くの家では衛星放送受信用の大きなパラボラアンテナが真上を向いていました。
 
左エンジンでバックギアからニュートラルに戻し難い、又バックで回転が上がらないという現象が発生。ギヤのコントロールケーブルを外して、いろいろ見ましたが、原因判らず。ふっと思う事あって、潜ってスクリュウを見てみると青いロープの切れ端が絡まっていました。これを外すと、問題は解決。良かった。セイルドライブが壊れてバックが効かないと、狭い所では誠に苦労するし、インドネシアでUminekoを上架し、まともな修理をしてくれる所は期待できないので、本当に良かった!






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