2014年6月16日月曜日

6月16日、ソロモン諸島に向かっています

6月15日の午前7時20分にGaua島を出発。現在ソロモン諸島はガダルカナル島にある首都のHoniaraに向かっています。太平洋戦争の激戦地の一つです。
 
出発して3時間は風無く機帆走でしたがその後に南東の順風が吹き始め徐々に強まり午後2時にメインセールは2ポイントリーフに落としました。

現在は16日の午前7時ですが、残り385海里。位置は南緯12度39分、東経165度26分。風は南東で15-20ノット、波高2-2.5m、晴れ、気温は27度。Honiara到着は19日の夕方か19日の午前中を見込んでいます。

2014年6月12日木曜日

6月12、13日 Luganville

6月12日は午前7時に出発。南に10海里下り、西に6海里走ってバヌアツ第2の街、Luganvilleに移動。ここは食品の買い出しと出国手続きの為に寄りました。

税関近くの停泊場所ではテンダー上陸が難しそうだったので、更に西に1.3海里移動。午前10時30分にビーチフロントリゾートの沖合にアンカーを入れました。位置は南緯15度31分、東経167度10分、水深4.5m。
 
この国では3つの公用語、ビスラマ語、英語、フランス語が使われています。これに加えて110の方言があるという事でまさにマルチリンガル国家。ビスラマ語というのは英語をベースに現地の言葉と混ざった言語という事です。イミグレオフィスにビスラマ語のセクハラ防止ポスターがあったので、写してきました。なんとなく解りますね。
 
マーケットでの野菜、果物の価格をはポートビラより、少し安目。
 
通りを歩いていたら、日本メニューの看板があったので入ってみました。写真の野菜かき揚げ丼がVT750(800円位)。日本人が経営しているレストランという事です。日本人に指導を受けたバヌアツ人シェフが料理しています。ああっ、名古屋は清水口のエビのかき揚げ丼が食べたい!






2014年6月11日水曜日

6月10,11日、オイスターアイランドリゾート

6月10日は午前7時にRano島を出発。北に39海里移動してオイスターアイランドリゾートに向かいました。ここはバヌアツで一番大きいEspiritu Santo島の南東にある囲まれた湾にあるリゾートです。

ここのオーナーの一人、コリンさんが昨年の瀬戸内ラリーに参加し、浦野さんと親しくなる機会がありました。コリンさんはニュージーランドでワイナリーを経営しています。バヌアツに行くなら、自分のリゾートに寄ってくれとの招待を頂き、今回の訪問となりました。湾の入り口は電子海図とずれがあり、目視にて確認しながら慎重に進入。もっとも危ないところには水路を示す緑と赤のポールが6本立っていたので、助かりました。湾は全方向を囲まれ、大変に静かな海面です。停泊位置は南緯15度22分、東経167度11分。水深10m。
 
リゾートは本土から200m離れた小島にあります。上陸してリゾートの受付に行くと、コリンさんから連絡が入っていてディナー1回、ワイン1本付きを無料ににて楽しませてもらいました。久々の分厚いバヌアツ牛のステーキに満足。コリンさん、有難うございました。ここのトイレは解放感一杯で、大変気持ちがいい。
 
翌11日はテンダーとカヌーを使って近くのジャングルの川を遡り、ブルーホールという所に行って来ました。川を20分遡ると最後が開け、透き通った青い淡水の池があり、正面に巨大な木があります。その木の高い所からロープが降りていて、結び目のこぶが作ってあります。木には梯子が掛けられ7m位登れる様になっています。この梯子の上から、ロープにつかまって池の中央に向かい「アーアアアアー」  ドボン。しばし童心に戻りました。しかし、ここは蚊が多く、水面に体を出すと危険な所でもありました。






2014年6月10日火曜日

6月10日、Rano Island村民との交流



Ambrym島で温泉を満喫した後は、6月9日は西に39海里移動して、Rano島という小さな島に向かいました。
途中で大型のシイラ、132cmをゲット。シイラとしては今までで最大です。一方で冷凍庫にはまだシイラの身が沢山残っているのでこのシイラをもって島民と野菜、果物と交換しようという事になり、Rano島のビーチにアンカーを入れてすぐに、サリーさんが村に入りました。

1時間後にビーチに現れたサリーさん、すっかり村人の一人と友達になり、バナナとパンパームース(大型のグレープフルーツ)ココナツ、見たことのない果物と交換に相成りました。
村で発電機が壊れて困っているというので、修理に挑戦。2台の日本製小型発電機の修理に成功。たまには訪問先で喜ばれる事をするのもいいですね。
夜はカバパーティに誘われ、月夜の下、洗面器に入ったカバを飲みながら、歓談を楽しみました。カバは植物の根から抽出する南太平洋の島々の飲み物です。アルコール飲料と同様の効果があります。見かけは泥水の色、味は草の青臭い味---我々の味覚ではおいしいとは言えない代物です。遥か昔は酋長だけが飲め、その後は男性のみが飲め、現在は女性も飲んでいい事になっているそうです。
村民の家には電気、水道、下水があるわけはありません。電気は各家で発電機、ソーラーパネルで起こしたのをトラック用の大型バッテリーに貯め、インバーターで交流240Vに変換して使っています。蛍光灯、DVD、携帯電話の電源として使っています。
昔は現金は不要だったが、携帯電話が普及し、その通信料を払うために、現金が必要になったという事です。多くの人が携帯電話を2台持っています。





2014年6月6日金曜日

6月6日、秘湯

6月6日は午前中をジュゴン観察に費やし、10時に出港。今日は30マイル北に走ってAmbrym島にある温泉に向かいます。Ericさんのバヌアツクルージングガイドに緯度と経度が載っています。
 
午後3時にその場所の沖、水深4mの所にアンカーを打ちました。位置は南緯16度2分、東経168度2分。
 
この島は活火山が2つあり、火山活動の盛んな島です。真っ黒な砂のビーチにテンダーで上陸。ありました。広大な湯船です。胃袋の様な形をしていて100mX30m位ありますか。

早速入湯。写真でわかる様に人里離れたジャングルの浜辺です。誰も居ません。設備も何も無し。無料。底はぬるぬるした葉っぱの様な物---アオサの様な物が砂地の底に生えています。深さは首までつかる深さから膝までで丁度良し。右手からは木の枝が空を覆い、奥には岩があって風流です。

泉質はわずかの硫黄臭を感じますが、透明なつるつるした湯で塩分はありません。温度は36-38度くらいでしょうか。まさに適温。あがった後も体がぽかぽかの湯です。底の砂を足先で掘ると熱くなります。

今回の世界一周航海の中でも特筆の体験です。素晴らしい。残念な事に空は厚い雲に覆われています。晴れていれば、夕陽と天空に散らばる星が素晴らしいでしょうねえ。温泉好きの私としては1週間居ても飽きないでしょう。
 
バヌアツはアンブリュム島の秘湯レポートでした。





2014年6月5日木曜日

6月5日。バヌアツクルージングを開始しました。

ポートビラは2回目の訪問で、これと言った目新しい事もないので、滞在を短くしてバヌアツの北部の島々を廻る事にしました。
 
ここでUminekoと同じ艇種、St. Franccis43の6号艇(ハルナンバー6と言います)、船名Reflectionのオーナー夫妻と知り合う機会に恵まれました。ニュージーランド人のEric & Anne夫妻です。バヌアツがいたく気に入って、クルージングシーズンは毎年バヌアツの島めぐりをやってきたそうで、今バヌアツ政府と共同でヨットの為のクルージングガイドを作りつつあります。

その電子ファイルをもらったので、それを参考にしてクルージング計画を立てました。海亀、ジュゴン見物、海辺の温泉、赤く溶けた溶岩がどろどろ出てくる火山見物、元祖バンジージャンプ見物、めちゃくちゃにフレンドリーな部落、ブルーホール見物---と全て入れようとしたら、時間が足りなくなったので、バンジージャンプはパスしたものの、忙しい計画に相成りました。
 
6月4日の夕方にポートビラを出港。オーバーナイトの快適セーリングを楽しみ、5日の朝にEpi島の北西にあるラーメン湾(Lamen Bay)に到着。ここは海亀とジュゴンが見れる事になっています。村落近くの水深5mに所にアンカーを打って周囲を観察。位置は南緯16度36分、東経168度10分。
海亀は何回も目撃出来ましたがジュゴンは現れません。上陸して村を見物。子供と記念撮影。メラネシア人の方がポリネシア人よりも我々から見ると怖い顔をしていますが子供は目玉パッチリでかわいいですね。
 
昼前に出港して20海里離れた隣の島、Malekura島のジュゴンが見れる確率の高いとEricさんに教えてもらった入り江に向かいました。Gaspard Bayという名が付いています。3時にその奥深い入り江に入って行くと、早くも茶色のジュゴンが姿を現しました。鼻を水面に出して息を吸い、また少し沈み、また鼻を出すのを2,3回繰り返した後に2つに割れた背びれを見せて深く潜っていきます。
この間、20-30秒位。

入り江の一番奥の4.5mの水深の所にアンカーを打ちました。我々以外には誰もいません。位置は南緯16度28分、東経167度49分。周囲には村も無く、水際はマングローブで覆われその後ろが密生した深い密林です。鶏の声が聞こえます。ギーギー、ギャー、とその他の鳥の声も聞こえます。
 
ジュゴンの観察開始。暗くなる前までにUminekoから20-50m離れた所で10回位見る事が出来ました。同時に2頭は見れなかったので1頭を何回も見たのかも知れません。
 
月の光が明るい静かな夜です。朝起きたら原住民のカヌーが周囲を取り囲んでいる---なんて事が起こらない様に。









2014年6月2日月曜日

6月2日、バヌアツ・ポートビラに到着

久々にしっかり吹かれました。6月1日と2日は南東風25-30ノットが吹きました。波は3m位。一方、夜間には入港したくないので2日の朝着になる様に遅く走らせる必要がありました。ポートビラ入港直前の帆の大きさを見て下さい。ジブセールをわずかに開いているだけです。これで4-5ノットのスピードでした。

泊地に午前7時半に入港し、ムアリングブイを取りました。この泊地は周囲をしっかり囲まれていて荒れる外海とは別世界です
 
クルージングガイドには、ポートビラの税関は無線で呼んでも返事が無いのでヨットクラブのヨッティングワールドを呼び出せと書いてあります。念の為に7時半に税関を呼ぶと、返事がありました。8時15分に担当官がUminekoに来るという回答です。

9時になっても何も起こりません。その後に何回も呼んで結局来たのは10時。アイランドタイムです。税関手続き、イミグレ手続きを行って、今はヨッティングワールドの岸壁に船尾を舫っています。現在位置は南緯17度45分、東経168度19分。雨、気温は26度です。